jukeboy’s diary

ストーンズ大好き人間です。1972年から集めてきたローリング・ストーンズの各国盤や珍しいレコードを紹介しています。

ローリング・ストーンズ UK盤EP①THE ROLLING STONESいろいろ!!

1964年1月10日にイギリスで発売されたストーンズ初の4曲入りEP盤です。シングルとは違いEPにはジャケットが付けられ、デビューしたての5人の写真が写真が使われています。視線がバラバラなのがストーンズらしいですね!このEPにもいろいろなヴァリエーションが存在します。フロント・カヴァーは左上にmonoと規格番号DFE 8560があり、右上にDECCAのロゴがあります。ジャケットの表面はコーティングされています。収録された4曲はベスト盤を除いて全てアルバム未収録です。

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リア・カヴァーです。フリップ・バック仕様で、右上にMONOと規格番号、下部にDECCAのロゴと印刷所のクレジットがあります。

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初期盤にはタイトルの色が金色のものと緑色に近い薄い金色のものが存在します。これは印刷所の違いで前者がMacNeil Press、後者がWest Brothers Printersです。2枚重ねてみると違いがよくわかります。

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また、MacNeil Pressの初期と、West Brothers Printersはビル・ワイマンの楽器のクレジットをbase guitarとスペルを間違えています。MacNeil Pressの方は途中からbass guitarと修正されています。

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このEPの印刷所のクレジットの部分は4種類5タイプありますが、後で触れるどのラベルがどの印刷所か分かるように番号を振っておきます。上から順番に①MacNeil Press、②West Brothers Printers、③後期型のMacNeil Press(フリップ・バック無し)、④Pineborn Press、⑤印刷所の記載なし、の順です。

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ラベルです。左側にRECORDING FIRST PUBLISHED 1964のクレジットがあります。このタイプが初版だと思います。マトリクスは機械打ちでEFF-2663-1K/EFF2664-1Kです。ジャケットは①MacNeil Press、②West Brothers Printersの両方存在するのでどちらのジャケットのものが初版なのか分かりませんが、数は②の方が断然少ないと思います。

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RECORDING FIRST PUBLISHED 1964が右側へ移動しています。そのためBIEM、NCBのクレジットが2段になっています。Side 1もSが大文字となり2行に渡ってクレジットされています。作者クレジットは曲名の次の行に書かれています。マトリクスは機械打ちでEFF-2663-1K/EFF-2664-1Kです。ジャケットは②のWest Brothers Printersです。

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上のラベルのRECORDING FIRST PUBLISHED 1964がP1964と変わったラベルです。マトリクスは上のラベルと同じです。ジャケットは①MacNeil Pressです。ここまでビル・ワイマンのクレジットをbaseとミスっています。

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66年後半からのボックスト・デッカです。EXTENDED PLAYが2ヶ所にあります。規格番号が縦2列に表記されています。Side 1、Side 2表示はありません。マトリクスは-1K/-1Kのままです。ジャケットは①MacNeil Pressですがビル・ワイマンのbaseをbassと正しく修正してあります。これ以降の再発は印刷所が変わっても全てビル・ワイマンの部分が修正済です。

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ボックスト・デッカですが上と違いDFE 8560が横一列に、マトの表示も逆さではなく普通になっています。EXTENDED PLAYが2ヶ所にありますが上のラベルより小さく表記されています。SIDE 1、2がありますがAB面逆にクレジットされていて通常のA面にSIDE 2とあります。曲目も曲名作者と出版社が2行に渡ってクレジットされています。マトリクスは-1K/-1Kのままです。ジャケットは③後期型のMacNeil Press(フリップ・バック無し)です。

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上の2枚と違いEXTENDED PLAYが小さく1ヶ所だけで、曲目の配置も上の2枚とは違います。マトリクスは-1K/-1Kのままです。ジャケットは③後期型のMacNeil Press(フリップ・バック無し)です。 

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 80年にリリ-スされた中央がプラスティックのラベルです。マトリクスは手書きでDFE8560A12/DFE8560B12です。両面とも離れたところに機械打ちで数字と記号があります。ラベルの規格番号DFE 8590をDEFとミスっています。これは同時にラベルが変わった「5X5」と「GOT LIVE~」のEPでも同じミスがあります。ジャケットは④Pineborn Pressです。このラベルは発売期間が短かったためかあまり見かけません。

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82年にリリースされた最後のラベルです。マトリクスは機械打ちでDFE 8560 A-1/DFE 8560 B-1です。このラベルは溝の深さが中央にあるものがジャケット④Pineborn Pressで、同じデザインで中央と円周が深くなっているものがジャケット⑤印刷所の記載なしです。

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ビル・ワイマンのbassのミス・クレジットがボックスト・デッカに変ったと同時に修正されたのは偶然かもしれませんが、これは私の持っているものから考えたのでオープン・デッカでも修正済みのものがあるかもしれません。内容は全曲カヴァーですが、センスがいい選曲ですね~!演奏もまとまっていて「Money」は同時期のビートルズのカヴァーと比べても引けを取らないと思います。「Poison Ivy」や「Bye Bye Johnny」ではブライアンのだみ声のコーラスを聞くことが出来ます。「You Better Move On」は5年後にベストの『THROUGH THE PAST DARKLEY』に収録されましたが、たったの5年であそこまでいったのかと思うと60年代の進歩って驚きですよね!

ローリング・ストーンズ オルタネイト・ヴァージョン収録Shelly盤HOT ROCKS!!

もう有名になってしまいましたがUSA盤初回『HOT ROCKS』(2PS 606/7)には「Brown Sugar」「Wild Horses」のオルタネイト・ヴァージョンが収録されています。私は80年代にブートレグの『MICK TAYLOR WE MISS YOU』で初めて聞きました。そこに初期の『HOT ROCKS』に収録されていたと書かれていたので、私の持っている『HOT ROCKS』を聞いてみましたが普通のヴァージョンだったので?と思い資料にもなくそのまま10年位忘れていました。90年代半ばにホフマン氏のBasement Newsでアメリカで発見された記事を読みこのレコードの存在を知りました。私は98年頃に西新宿HS(現在は閉店)で買いました。00年代に入ってからは中古レコード店やヤフオクでもお目にかかる機会が増え、結構出回っているのでこのレコードは間違って出荷されてしまった可能性が高いと思います。ジャケットは他の『HOT ROCKS』と同じです。メンバーの横顔に光を当てた写真を重ねた凝ったデザインで外側からミック、ビル、テイラー、チャーリー、キースとなっています。「Brown Sugar」「Wild Horses」のオルタネイト・ヴァージョンが収録されている盤を見分けるにはレコードのマトリクスで判別するしかありません。

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裏ジャケです。LONDONのロゴの下にManufactued by ABCKO RECORD, INC.と住所の表記があります。 グループ名、タイトルの下に曲目のクレジットがありますが、曲順が収録通りではなくメチャクチャなのが面白いです。そういえば『LET IT BLEED』の裏ジャケの曲順もそうですね!

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見開きの内側です。

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レコード袋です。ロンドンの69年頃から使われているものです。ストーンズは『LET IT BLEED』まで載っていて、この頃になるとモノラルの規格番号はありません。

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その反対側です。

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211 reasons whyというストーンズの過去のカタログが載った冊子が付いています。

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反対側です。

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「Brown Sugar」はラフなミックスでサウンドが少し薄いような印象です。間奏のサックスが無く、途中から未完成といった感じのギター・ソロが入ります。また、正規ヴァージョンでは殆ど聞こえないベースがここではよく聞こえます。「Wild Horses」は昨年『STICKY FINGERS』のデラックス・エディションでCD化されましたが、そちらとはミックスが違います。ミックの歌に入る直前のアルペジオのギターがCDでは大きくミックスされています。エレキ・ギターが入っていないのでCDではアコースティック・ヴァージョンと表記されています。ラベルです。『HOT ROCKS』のラベル違いは何種類もありますが、このラベルと同じデザインでも通常ヴァージョンが収録されているのがありますので要注意です。ラベルの右側のマトリクスの最後にSHと表記されていますがこれはニュー・ヨーク州のShelly Productsでプレスされたことを表します。オルタネイト・ヴァージョンが収録されている盤のマトリクスは手書きでXZAL 11018 Shelly 少し離れて11-18-71と日付があります。 

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文字が薄くて写真では見えずらいですが、マトリクスのXZAL 11018 Shelly の部分です。

 

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日付の11-18-71の部分です。

 

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『HOT ROCKS』は72年1月(71年12月20日説もあり)に発売されたのでマトリクスに刻まれた日付を見ると最初期のプレスという事がわかります。2曲共こうして聞いてみると未完成な感じですが、製作途中の貴重な記録として「Brown Sugar」も『STICKY FINGERS』のデラックス・エディションに収録してほしかったです。しかしこの2曲はABCKOに人質に取られたおかげで聞くことが出来たありがたいヴァージョンですね!

ローリング・ストーンズ LET IT BLEEDメキシコだけのエディット・ヴァージョン!!

60年代は各国独自のいろいろとレアなヴァージョンがありますが、メキシコ盤のEPには「Let It Bleed」のエディット・ヴァージョンが存在します。文献でも取り上げられずあまり知られていないと思います。規格番号はEPP-1233で70年1月にリリースされました。レーベルはLONDON-Peerlessです。A面に「Let It Bleed」「You Got The Silver」、B面に「You Can't Always Get~」というメキシコ独自の選曲のEPです。ジャケットはアルバムのケーキのデザインを流用した1枚の紙を折りたたんだものです。曲目のクレジットはスペイン語表記です。 

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ジャケットを開いた写真です。両面同じデザインです。

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このジャケットには紙ではなく、別の普通の作りのジャケットも存在します。右上のPeerlessのロゴのデザインが違います。メキシコのEPはタイトルによってこの2種存在する場合があります。

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問題の「Let It Bleed」ですが通常は5:27ありますが、このエディット・ヴァージョンは2:56しかありません。最初のコーラスの終わりの「When you need a little coke and sympathey」からいきなり間奏の途中へ飛び最後の「I feel alright~」と繰り返す箇所へ行きフェイド・アウトも早く無理やり切って繋げたようなエディット・ヴァージョンです。中間部がごっそり抜け落ちているので曲があっという間に終わってしまう印象です。A面のラベルです。他のメキシコ盤同様LONDONのロゴと、曲目もスペイン語ー英語でクレジットされています。

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B面のラベルです。B面は「You Can't Always Get~」がフル・ヴァージョンで収録されているため1曲しかありません。

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いろいろなアーティストの曲が入った日本のキング時代のプロモLPにも「Let It Bleed」が収録されていて曲の途中でフェイド・アウトしてしまうものがありましたが、こちらはエディット・ヴァージョンですので貴重だと思います。日本の「Satisfaction」といい、その他にも各国独自のヴァージョンが存在していて60年代の音源はホントに面白いと思います!

ローリング・ストーンズ UK盤OUT OF OUR HEADSいろいろ!!

1965年9月24日に発売されたイギリスでの3枚目のアルバム『OUT OF OUR HEADS』です。規格番号はモノラルLK 4733、ステレオSKL 4733です。日本では80年代まで発売されなかったので古くからのファンには馴染みがないアルバムかと思います。しかしライヴ音源やシングル曲で水増ししたUSA盤『OUT OF OUR HEADS』『DECEMBER'S CHILDREN』と比べると内容が濃いアルバムだと思います。ジャケットはUSA盤の『DECEMBER'S CHILDREN』と同じ写真が使われていますがこちらの方がメンバーの部分が小さくすっきりした印象を受けます。また、UK盤では初めてジャケットにタイトルとグループ名が印刷されています。

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リア・カヴァーです。こちらも基本的にはUSA盤の『DECEMBER'S CHILDREN』と同じデザインです。

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フロント・カヴァーの左上のMONO、STEREOと規格番号の部分です。80年代のステレオではこの部分が空欄になっています。 

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リア・カヴァーの左上のMONO、STEREOと規格番号の部分です。

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印刷所はRobert Staceで、一部の盤にClout & Baker Ltd.が存在します。印刷所の部分です。またDECCAのロゴの上にあるクレジットが両方共©965とミスっています。これは最終プレスまで修正されませんでした。

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また写真では分かりずらいですが後期盤(左側)はジャケットの色が薄緑になっています。

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モノラルのインナーです。DECCAのモノラル専用のものが使われています。

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モノラルのラベルです。マトリクスはARL-6973-8B/ARL-6974-9Aです。プレス時にトラブルでもあったのか何故かこれより若い番号は見たことがありません。

追記)ffrrさんからの情報でマトリクスの枝番が-7B/-7Aと両面7があるとの情報を頂きました。ありがとうございました。(2018年7月31日)

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上のラベルとほぼ同じですが、マトのかっこの形とタックスコードのK/Tの位置など微妙に違うラベルです。このラベルのデザインでは-8B/-10A、-8B/-12A等確認しています。

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上の2枚とは曲目の活字の書体が全く違うタイプです。マトリクスはARL-6973-9B/ARL-6974-10Aです。このタイトルのモノラルでのボックスト・デッカは存在しません。

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ステレオのインナーです。DECCAのステレオ専用としては最初期のものだと思います。

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その反対側です。

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ステレオのラベルです。マトリクスはZAL-6973-1W/ZAL-6974-1Wです。モノラルと違いこちらは後年まで-1W/-1Wのままでした。こちらのラベルがオリジナル盤と言われています。

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上のラベルと違うタイプです。Side 1が左側に、P1965が下に移動しています。曲目の部分が全く違い、上のラベルではラベルの中央に分けてクレジットされていた出版社のクレジットが曲名と作者の後にあります。マトリクスは同じです。こちらは68年以降のプレスと言われています。

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70年代に登場したボックスト・デッカです。マトリクスは-1W/-1Wのままです。レコードの内袋は正方形の青が4ヶ所ある70年代前半のものです。

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こちらは上のラベルからP1965が規格番号の上に移動したものです。こちらもマトリクスは-1W/-1Wのままですがレコードの内袋が80年代に近いのでこちらを後に載せました。 

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こちらが最終プレスだと思います。ジャケットの左上のSTEREOのクレジットがなく、レコードの内袋もImportant Noticeと書かれた80年代ものです。マトリクスは今までと違いEAL 6973 4V▽ED 1/EAL 6974 4V▽ED 1 2です。なお、STEREOの印刷所は全てRobert Staceでした。

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 今までに紹介してきたUK盤のファースト、No.2、ビッグ・ヒッツ、サタニックと比べてヴァリエーションは少ないですが、モノラルが-8B/-9Aから始まっているのと、裏ジャケが©965とミスっているのに修正されなかったのが不思議ですね。モノラルが-8B/-9Aから始まっている事は10年位前にマニアの方とメールで「これが一番若いですね。」と話題になり、その後も意識して探していますがこれより若い番号は未だに見ていません。ビートルズはマトリクスや、ジャケット等で初版の研究が進んでいますが、ストーンズのUK盤はなかなか初回を判別できないタイトルが多いですね。しかしこのアルバムはCD時代になってからよく聞くようになりましたが聞けば聞くほど渋くていいアルバムだと思います。

ローリング・ストーンズ GOATS HEAD SOUPのUSA輸出仕様があった!!

前回の『GOATS HEAD SOUP』USAプレス工場コードの続きです。20年以上前になりますがオーストラリア在住の日本人の方と知り合いになり、その方から現地の中古レコード店で売っているストーンズのレコードを教えてもらい、その中から私が探しているものを現地で買って日本へ送ってもらう事をやっていました。当然現地でも何でも手に入るという事はなく5年以上かけてその方のおかげでオーストラリア、ニュー・ジーランド盤をほぼコンプリートに揃えることが出来ました。その中に含まれていたレコードがオーストラリア盤として送って頂いた今回の『GOATS HEAD SOUP』です。ジャケットはオーストラリア盤のものです。元々オーストラリアのクレジットは無く、見開きの内側にあったPrinted in U.S.A.の文字が消されているものです。

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リア・カヴァーです。右下にUSA盤にはなかったDistrlbuted by WEA Records Pty. Limitedのクレジットがあります。

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Distrlbuted by WEA Records Pty. Limitedのクレジットの部分です。このPty.LimitedというのはProprietary Limitedの略でオーストラリア、ニュー・ジーランド、南アフリカなどで個人の株式会社、有限会社のことを表します。

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見開きの内側です。USA盤にあったクレジットが消されています。この前後のアルバムもそうですがこの当時のストーンズ・レーベルのオーストラリア盤のジャケットにはオーストラリアのクレジットがありません。

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他国同様に山羊のインナーと、専用のレコード袋が付属しています。レコード袋にもオーストラリアのクレジットはありません。

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問題のラベルです。初めて見た時には?と思いました。DIST. BY ATCO~で始まるUSA盤と同じリムとUSA盤の変形のようなラベル。他のオーストラリア盤のリムにあるMANUFACTURED IN AUSTRALIAはここでは無し。マトリクスはUSA盤で使われていた手書きのST-RS-732933-B/ST-RS-732934-Fです。さらに「Star Star」はUSA盤のセンサード・ヴァージョンです。また、タイトルの表示がGoats→Goat'sとなっています。長い間謎のレコードでしたが、これと同じマトリクスでUSA EXPORTと書かれている資料を発見しました。オーストラリアではなんらかの理由でアメリカから輸入していたレコードが存在するんですね!

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B面のラベルです。マトリクスが両面ともUSA盤のプレス工場コードLYのものと同じだったのでUSA盤と比べてみると、同じスタンパーを使っているのか手書きの筆跡や刻印も同じ、溝の幅も同じでした。このレコードはニュー・ヨーク州のShelly Productsでプレスされたものと考えられます。

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こちらは純粋なオーストラリア・プレスのレコードです。リムにMANUFACTURED IN AUSTRALIAとあります。マトリクスは機械打ちでCOC 59101 A6/COC 59101 B4です。こちらは通常ヴァージョンの「Star Star」が収録されています。『スティッキー~』以降のオーストラリアWEA盤は全てこのラベルと同じデザインです。

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リムのMANUFACTURED IN AUSTRALIAの部分です。なお、純粋なオーストラリア盤のジャケットとインナーも先のUSA輸出仕様のものと全く同じです。

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今でも時々eBayでオーストラリアからこの輸出仕様と思われるレコードが出品されているので相当数出回ったと思われますが、何故『GOATS HEAD SOUP』だけに存在して他のタイトルには存在しないのか不明です。DIST. BY ATCO~で始まっているので最初期のプレスと思いますが、何らかの理由でオーストラリアではプレスが間に合わなかったのでしょうか?それとも「Star Star」の歌詞が問題になり最初はこのUS仕様だったのか不明です。そう考えるとアメリカだけと思われていた「Star Star」のセンサード・ヴァージョンを当時のオーストラリアの人は聞いていたことになりますね。このレコードはまだまだ研究の余地がありそうです!