ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USA盤シングルTIME IS ON MY SIDEいろいろ!!

ローリング・ストーンズのアメリカでの4枚目のシングル「Time Is On My Side/Congratulations」です。1964年9月25日に発売され、規格番号は9708です。「Time Is On My Side」はオルガン・イントロなのでアメリカでは両面共翌10月に発売される『12X5』からの先行シングルという事になりますね。アメリカでのこのシングルは通常オルガン・イントロですが、マトリクスによってはギター・イントロのものもあります!ジャケットです。UK盤『5X5』で使われていた写真を使っています。下に白抜き文字でLONDONと45-9708とあります。裏側は上部にレコード取り出しのカットが入っていますが両面共同じデザインです。このジャケットは日本でも90年4月にCDシングルで発売されたのでお馴染みですね!

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ラベルです。最初はオレンジ・スワルのプロモ盤からです。右側に45 LON 9708Vとあり、左下にPROMOTIONAL COPYのクレジットがあります。Made in U.S.A.は下にあります。マトリクスは手書きでDR 34146-1D/DR 34147-1Dです。このシングルのマトリクスは最後まで全て手書きです。

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上とラベル違いです。規格番号は45-LON 9708でVはありません。左上にPROMOTIONAL COPY、右上にNOT FOR SALEのクレジットがあります。Made in U.S.A.も右上にあります。マトリクスはDR-34146-1E △54363/DR-34147-1E △54363Xです。プロモ盤は2枚ともオルガン・イントロが収録されています。

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ここからレギュラー盤です。最初はパープル/ホワイトラベルです。規格番号は45-LON 9708です。全体に細い文字です。マトリクスはDR 34146-1B/DR 34147-1Bです。パープル/ホワイトラベルは以後全部オルガン・イントロが収録されています。

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上のラベルと似ていますが規格番号の下にVが追加されています。文字の大きさは同じです。マトリクスはDR 34146-1C/DR 34147-1Cです。

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タイトルがTIME ISで改行され2列になっています。規格番号の文字が太いです。また上の2枚と違って下部のマトリクスとMade in U.S.A.が上下入れ替わっています。マトリクスは2枚目のプロモと同じでDR-34146-1E △54363/DR-34147-1E △54363Xです。

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規格番号が45で改行され2列になっています。Made in U.S.A.のクレジットがありません。マトリクスはDR 34146-1F/DR 34147-1Fです。

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タイトルの下にProd. by Andrew Loog Oldham for Impact Soundのクレジットがあります。規格番号は文字の間にハイフンがありません。マトリクスはDR 34146-1H/DR 34147-1Jです。

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65年からのブルースワルです。規格番号は45-LON 9708でLONDONのロゴの下にDistributed By London Records, Inc.のクレジットがあります。マトリクスは2枚目のプロモと同じでDR-34146-1E △54363/DR-34147-1E △54363Xです。

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規格番号のクレジットは同じですがLONDONのロゴの下のDistributed By~のクレジットがありません。このラベルの盤だけ何故かギター・イントロ・ヴァージョンが収録されています!マスターを間違えたのか分かりませんがアメリカではよくこういうことがありますね。マトリクスはDR-34146 D1 (判読不明の反転した数字)/DR 34147 D1(判読不明の反転した数字)です。D1というのもDがつぶれていてよく読めないのでRかも知れません。

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上と同じデザインですがこちらもギター・イントロ・ヴァージョンなので敢えて取り上げました。こちらは上とはマトが違います。マトリクスは枝番が無く、DR 34146/DR 34147です。おそらくこのラベルの盤には全部ギター・イントロが収録されていると思います。タイム表記も2:50のままです。

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規格番号が5N-9708Vとクレジットされている75年頃からのプレスになります。マトリクスはDR 34146-1/DR 34147-1と枝番の後のアルファベットがありません。ここでまたオルガン・イントロに戻っています。

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78年9月からのカラード・サンセット・ラベルです。規格番号は5N-9708Vです。マトリクスは上と同じでDR 34146-1/DR 34147-1と枝番の後のアルファベットがありません。オルガン・イントロが収録されています。

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こちらもサンセット・ラベルですが、規格番号の下にマトリクスがあります。また、左側のタイム表記が上に移動して表記も大きくなっています。タイトル文字よりグループ名が大きくなっています。こちらは何故かギター・イントロになっています。マトリクスは5N-9708-A/5N-9708-Bで、ラベルの規格番号の下のマトDR-34156~はここでは使われていません。

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80年代のホワイト・ロンドンです。マトリクスは上と同じで5N-9708-A/5N-9708-Bです。こちらもギター・イントロが収録されています。

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上と同じホワイト・ロンドンですが、Made in U.S.A.がなく文字の書体も違います。上のラベル右側の規格番号の下のマトリクスの最後に-19とありますが、この文字が消えたものが86年以降のプレスになります。マトリクスは5N-9708-A  1-1  DR 34146/5N-9708-B  1-1  DR 34147です。こちらもギター・イントロが収録されています。

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この曲はストーンズ・ヴァージョンを聞く前にグループ・サウンズザ・タイガースのライヴ盤で初めて聞きました。タイガースは何曲かストーンズの曲を演っていたので本物を聞いてみようと思いストーンズのレコードを買ったのがストーンズにハマったきっかけです!この曲はストーンズのオリジナルではありませんが初期ストーンズの代表曲と言ってもいいほど有名曲ですよね!エド・サリバン・ショーやTAMIショーで当時の映像を見ることが出来ます。81年のツアーで復活したと時はまさかと思いましたが『STILL LIFE』で聞けた演奏も円熟味を出していていいと思いました。

ローリング・ストーンズ ドイツ・クラブ・エディション③THE ROLLING STONES IN ACTION いろいろ!!

ローリング・ストーンズのドイツ・クラブ・エディションで人気があるのがこの『THE ROLLING STONES IN ACTION』です。このジャケットはブートレグでもよく使われています。1966年4月にS&R INTERNATIONALというところから発売されました。ホフマン氏のホワイトブックではBertelsmann Club Centerから16.25DMで売られたとありますが、Bertelsmann~のクレジットはどこにもありません。66年当時のドイツ・マルクはわかりませんが、80年頃の為替レートでは1DM=約125円ですのでそれで計算すると2031円くらいでしょうか?規格番号は74307です。ジャケットはブライアンが中心の躍動感のあるステージ写真が使われています。上にはメンバーのアイドル的な写真が並んでいて、下にサイケ調のデザインのタイトルとS&R INTERNATIONALとDECCAのロゴがあります。ジャケットはペラ・ジャケよりもっと柔らかいペラペラなジャケで見つけてもボロボロなのが多いのが難点です。

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リア・カヴァーです。こちらも同じ時のステージ写真が使われています。上に曲目があります。

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ジャケット表側のタイトルの部分です。色鮮やかなサイケデリック調のデザインです。

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ジャケット表側のS&R INTERNATIONALとDECCAのロゴの部分です。

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裏ジャケ上部の曲目の部分です。内容は『NOW』+『OUT OF OUR HEADS』+『DECEMBER'S CHILDREN』といった感じですね。

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裏ジャケ右上のメンバー・クレジットです。『BEAT BEAT BEAT』同様イアン・スチュワートのスペルがJanになっています。規格番号の74307の隣にP13の文字があります。

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裏ジャケ左下の部分です。S&R INTERNATIONALとDECCAのクレジットがあります。ステージ写真は65年エッセンでのコンサートの時のものらしいです。撮影はデンマークのBent Rejという写真家でストーンズの初期のステージ、オフ・ショットを撮影した『THE ROLLING STONES IN THE BEGINNING』という写真集も出ています。この人の写真はUK盤EP『GOT LIVE~』の裏ジャケでも使われていますね。

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裏ジャケ下部にはドイツ語で長々書いてありますが何て書いてあるのか分かりません(笑)。最後にPrinted in Western Germanyとあります。

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ラベルです。このレコードのラベルは全部で3種類存在します。最初はラウンド・デッカと呼ばれているものです。えび茶にゴールド文字のドイツ・デッカの初期のラベルです。右側にステレオ効果を強調しようなデザインのSTEREOと規格番号、その下に(SAD 1097-C)とサブの番号のようなものがあります。左側にSonderauflage(ドイツ語で特別版)とドイツの著作権協会GEMAのロゴ、マトリクスの文字があります。マトリクスは機械打ちでK LPD-Ste-012001-1 X/K LPD-Ste-012002-Xです。両面共Manufactured in Germanyの刻印があります。

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B面のラベルです。

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66年7月からのボックスト・デッカのラベルです。DECCAのロゴとリムの文字以外は上のラベルと同じデザインです。マトリクスは上と同じでK LPD-Ste-012001-1 X/K LPD-Ste-012002-Xです。両面共Manufactured in Germanyの刻印があります。

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B面のラベルです。

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66年の終わり~67年からレッド・ラベルに変りました。文字は黒でリムは白い文字になっています。文字の配置等は今までのラベルと変わりません。このアルバムは67年末には全部売り切れたようです。こちらもマトリクスは上と同じでK LPD-Ste-012001-1 X/K LPD-Ste-012002-Xです。両面共Manufactured in Germanyの刻印があります。

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B面のラベルです。また、このアルバムにはスイス盤のクラブ・エディションも存在し、そちらはレッド・ラベルでドイツ盤よりもリムの文字が大きくクレジットも違います。ラベルの文字の配置や、ジャケットはドイツ盤と同じなのでリムで見分けるしかありません。

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私は88年頃にこのレコードを買いましたが、最初に買ったものがジャケットも盤もボロボロだったので状態の良いものに買い替えたらラベルの違いを発見しました。結構買い直しでラベル違いや、細かなジャケットの違いなどを発見することって多いですよね。ステレオのクレジットがありますが全曲疑似ステで、特に「Get Off Of My Cloud」と「As Tears Go By」の電気処理が強烈でミックが風呂の中で歌っているような感じです(笑)。「The Under Assistant West Coast Promotion Man」はエンディングのカットが無くフェイドアウトが長いヴァージョンです。このレコードは単なるベストではなくアルバム曲も収録していて面白い選曲です。結構ビートの聞いた曲が並んでいるのでジャケットの躍動感と内容がマッチしていて当時の勢いがあってノリのいいストーンズを楽しめるマニア向けのアルバムだと思います。

ローリング・ストーンズ 南アフリカと南ローデシアにもあったSTONESミス・クレジット!!

ローリング・ストーンズの「Stoned」を「Stones」とミスっているのはUK盤が有名ですが、南アフリカ南ローデシア(現ジンバブエ)も同じように「Stones」とミスっています。両国のデビュー・シングル「I Wanna Be Your Man/Stoned」です。規格番号はFM.7-7052で、1964年4月に発売されました。日本もそうですが、この「I Wanna Be Your Man」をデビュー曲に持ってきている国は結構ありますね。UK盤は発売後に間違いに気づき「Stoned」と変更されましたが、こちらは修正した盤を見たことがありません。南アフリカ盤のラベルです。こちらはB面の「Stones」と間違えている方の写真です。南アフリカローデシア盤はシングル、EP、アルバム全てラベルやジャケットに国名のクレジットはありません。マトリクスは手書きでXDR 31954/XDR 31955で枝番はありません。この番号はUK盤と同じですね。

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こちらはA面の「I Wanna Be Your Man」側のラベルです。上にDECCAのロゴ、右側に規格番号とRec.first pub.1963とタイム表記があります。マトリクスは曲のクレジットの下にありますがUK盤と同じように逆さ文字で書かれています。

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南アフリカ盤は同じレコードでもセンターのプッシュ・アウトの形が違っていたり、ラベルの色が違うものが多数ありますが、このレコ-ドには三角形のプッシュ・アウト・センターの南ローデシア盤もあります。南ローデシア1888年から1965年までイギリスの植民地で65年から80年まで白人国家と黒人国家の内戦があり80年にジンバブエ共和国として独立しているので、このレコードはイギリスの植民地時代に発売されたことになりますね。ラベルのロゴや文字の配列等は全く同じです。マトリクスも全く同じですが、こちらはマトリクスの後にMADE IN S.RHODESIAの刻印があります。

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A面の「I Wanna Be Your Man」側のラベルです。

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MADE IN S.RHODESIAの刻印の部分です。

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なお、南アフリカ盤のシングルには初回だけピクチャー・スリーヴが付けられているタイトルがありますが、この「I Wanna Be Your Man」はDECCAのカンパニー・スリーヴに入っています。このスリーヴは60年代に3回デザインが変更になりましたが、こちらは1964年前後のスリーヴになります。他のデザインのスリーブは別の機会に触れます。

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裏側です。Seven Singleとクレジットされているのが特徴です。

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このシングルが発売された頃の南アフリカは民族解放運動やイギリス連邦からの脱退といろいろともめていた時期に当たりますね。当時このレコードを買った人は現地にいたイギリス人でしょうか?このタイトルのピクチャー・スリーヴは見たことがありませんが、他のタイトルの南アフリカ盤のピクチャー・スリーヴは独自のデザインで面白いものが多いのでまたの機会に紹介します。