ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ドイツ・クラブ・エディション⑤BIG HITS その1いろいろ!!

ローリング・ストーンズのドイツ・クラブ・エディション『BIG HITS ( HIGH TIDE AND GREEN GRASS )』です。1973年10月15日にBertelsmann Club Centerから発売されました。この会社のクレジットはどこにもありませんが60年代の『BEAT BEAT BEAT』からずっとここから販売されていたようです。規格番号は62 502です。内容はUK盤の『BIG HITS』と同じです。ジャケットは表側がコーティングされ、70年ヨーロッパ・ツアーのステージ写真が使われています。この写真はドイツ盤のシングル、アルバム(リア・カヴァー)などいろいろなレコードで使われています。

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リア・カヴァーです。スティッキー・フィンガーズの内袋と同じ時の別ショットが使われています。写真の上にタイトルとグループ名、下に曲名があります。

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表側右下の部分です。DECCAのロゴとS*R Internationalのクレジットがあります。

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裏ジャケ右上です。規格番号の62 502とStereoのクレジットがあります。

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裏ジャケ中央下部の部分です。DECCAのロゴとS*R Internationalのクレジットがあります。カヴァーのデザインはFriedemannという人(グループ?)です。

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ラベルです。他のクラブ・エディション同様左側にSonderauflageのクレジットがあります。1973年の発売ですが何故かP1969となっています。ジャケットに70年のライヴ写真が使われているのにも関わらずこのレコードを1969年の発売とした資料がありますが、この部分を見たのかも知れませんね。右側に大きくSTEREOとあります。規格番号の下にSAD 2261-Eとサブの番号のようなものがあります。マトリクスは機械打ちでK ZAL-7503-Ⅷ-X/K ZAL-7504-Ⅷ-Xです。また、これ以降の盤全てにMunufactured in Germanyの刻印があります。

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B面のラベルです。

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セカンド・エディションのラベルです。右上にあったSTEREOの文字が規格番号の横に移動しています。規格番号の下のサブの番号がSAD 258と変更になっています。マトリクスはK ZAL-7503-Ⅷ-X/P 1973 ZAL-7504-Ⅶ A-B-Ⅱです。B面のA-B-Ⅱの部分だけ手書きです。

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B面のラベルです。

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75年頃からのラベルで今まで左側にあったSonderauflageのクレジットが右側へ移動しています。また、GEMAの記号の下のマトの表記が6.22 159-01-1と変わり、規格番号の下のサブの番号が16.21 077と変わります。マトリクスは今までのマトの部分をXXXXXXXと消して6.22159-00-1/6.22159-00-2に変更となっています。

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B面のラベルです。

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ジャケットのコーティングがなくなっていることや、マトから判断しておそらくこれが最終のラベルだと思います。上のラベルからDECCAのロゴの右側にあったLC 0171のクレジットが無くなっています。マトリクスは6.22159-00-1/1//16.22159-00-2/1と両面共枝番の最後に/1が追加されています。こちらも最初のマトの部分をXXXXXXXと消してあります。

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B面のラベルです。

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ドイツ盤のオリジナルの『BIG HITS』はUK盤と同じジャケットで、見開きの内側にブックレットが付いています。その後何度もジャケットのデザインを変えて再発されています。ブック・クラブからもこんなに出ているという事はそれだけ需要があり、特にこのレコードは中古でも良く見かけるのでよく売れたんでしょうね!Bertelsmann Club Centerからは続編として『BIG HITS Vol.2』『BIG HITS Vol.3』がリリースされていますがまたの機会に触れます。

ローリング・ストーンズ Record Club Of America③GOATS HEAD SOUP!!

Record Club Of America第3弾は『GOATS HEAD SOUP』です。規格番号はCOC 59101、通常盤の発売は1973年8月31日ですが、このレコード・クラブ盤は74年に入ってからの発売と言われています。このためレコード・クラブが閉鎖されるまでの短期間での発売だったようでこのレコードはあまり見かけません。私は2005年頃にストーンズ・コレクターのT様から情報を頂くまでレコード・クラブ盤は『STICKY FINGERS』と『EXLIE ON MAIN STREET』だけしかないと思っていました。それから探し始めてやっと入手したのが2016年で、11年も探していたことになります。結構レアな盤なんですね!ジャケットは通常のアメリカ盤と同じです。表側にヒット曲の「ANGIE」が収録されている旨のステッカーが貼ってあります。

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ステッカーの部分です。これはレギュラー盤でもシールドの上から貼られていました。

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裏ジャケです。曲目ステッカーと下部にRecord Club Of Americaのステッカーが貼られています。

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ステッカーの部分です。これは『STICKY FINGERS』と『EXILE ON MAIN STREET』のレコード・クラブ盤に貼られていたステッカーと同じものです。

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こちらは曲目とPRODUCT OF ATLANTIC/ATCO RECORDSと印刷されたステッカーが貼ってありますがこのステッカーでのレコードクラブ盤を山羊頭で2枚ほど確認しています。時期によってこちらのステッカーが貼られていたのでしょうか?

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両方のステッカーの部分です。

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レギュラー盤でも貼ってありましたが曲目のステッカーです。

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インナーもレギュラー盤同様2種付属しています。また、見開きの内側もレギュラー盤と同じです。

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ラベルです。前作同様ラベルの下部にレコード・クラブ盤を表す表示があります。プレス工場コードもPRです。マトリクスは手書きでSR-RS-732933-D/ST-RS-732934-Gです。私の持っている通常盤のPRのマトリクスは-A/-Eですのでかなり枝番が進んでいます。『GOATS HEAD SOUP』の通常盤のプレス工場別のマトリクスは2016年10月28日の記事にまとめてありますのでよろしかったらご覧ください。

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レコード・クラブ盤の表記の部分です。これは『STICKY FINGERS』と『EXILE ON MAIN STREET』と全く同じです。

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B面のラベルです。「Star Star」は他のUSA盤同様センサード・ヴァージョンです。

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これまでレコード・クラブ盤を3枚紹介してきましたが、閉鎖された時期を考えると『IT'S ONLY ROCK'N ROLL』はおそらくないと思います。以前取り上げましたがUSA盤の中でも『GOATS HEAD SOUP』のプレス工場コードが一番多く、いろいろな工場でプレスされていたことがわかります。その中でもこのレコード・クラブ盤はやっぱり特別感がありますね!長い間探してやっと入手出来たときは嬉しくて、またそういうレコードはいつまでも入手したときの記憶が残っているものですね。このアルバムはジャマイカで録音されたのにレゲエの曲はなく割とファンクやソウルっぽい曲が多く収録されています。また、インナーに1曲ごとのキーボード担当のクレジットがあるように前作とは全く違い鍵盤楽器を中心としたアルバムに仕上げるあたりこの頃のストーンズの制作意欲はすごいですね。

ローリング・ストーンズ Record Club Of America②EXILE ON MAIN STREET!!

ローリング・ストーンズのRecord Club Of Americaの第2弾は72年のアルバム『EXILE ON MAIN STREET』です。規格番号はCOC2-2900でレコード・クラブからは72年から74年頃まで売られていたようです。ジャケットは通常のUSA盤と同じで、ポストカード、インナーが付属しています。

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裏ジャケです。左下にRecord Club Of Americaのステッカーが貼ってあります。

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ステッカーの部分です。前回の『STICKY FINGERS』と同じステッカーです。こちらも場所がまちまちだったり、貼ってなかったりとかなりいい加減です!

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また、USA盤には見開きの背の反対側にUNIPAK U.S. PATENT NO.3.426.960 PRINTED IN USAのクレジットがあるものとないものが存在しますが、こちらはある方です。これについては通常盤の時にまた取り上げます。

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インナーとポストカードです。こちらも通常盤と同じものです。

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ラベルです。下部にレコード・クラブ盤のクレジットがあります。そのため通常盤ではその部分にあったマトの表記が規格番号の上に移動しています。プレス工場コードはPRで、ニュージャージー州のPresswell Recordsという工場でプレスされたものです。これは『スティッキー』のレコード・クラブ盤と同じです。マトリクスは手書きで1枚目はST-RS-722507-D/ST-RS-722508-C、2枚目はST-RS-722509-C/ST-RS-722510-Aです。PRの通常盤では-C/-A/-B/-Aと-A/-G/-G/-Dを確認しています。前者はリムの住所が旧住所の初期プレスで、後者は新住所の後期プレスです。発売時期から考えてレコード・クラブ盤にも旧住所のラベルがあると思いますが未確認です。

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ラベル下部のレコード・クラブのクレジットの部分です。 

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B面のラベルです。 

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C面のラベルです。 

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D面のラベルです。 

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このレコードは2枚組なので、2枚ともレコード・クラブ盤ではなくどちらか片方が通常盤のPRのものが入っているものを数回見ました。同じ工場でプレスしていたのでジャケットに封入の時混ざってしまったのか分かりませんが、かなりいい加減なので買う時には気を付けないといけないです。私は72年6月からストーンズを聞いていますが、『EXILE ON MAIN STREET』(日本のワーナー盤)を買ったのは75年になってからです。学生でお金がなく特にこのアルバムは2枚組で値段も高かったので後回しになってしまいました。当時はシングルの「Tumbling Dice」や「Happy」よりも60年代のヒット曲の方が断然かっこいいと思っていてこのアルバムをまともに聞くようになったのは76年頃からです。今ではストーンズのアルバムの中で聞く頻度が高いアルバムですが発売当初はアルバムの評価も低く、70年代後半からだんだん評価されるようになり今ではストーンズの最高傑作と言われていますね!通常盤のUSA盤もいろいろとあるのでまたの機会に触れたいと思います。