ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ ドイツ・クラブ・エディション⑦BIG HITS その3 STONEWALL COVER いろいろ!!

ドイツのクラブ・エディション『BIG HITS』の3枚目のジャケットです。Stonewall Coverと呼ばれる石ころの写真が使われています。規格番号はSFGLP 78 299で1976年から78年にかけて販売されました。一説には1000枚しかプレスされなかったようです。裏ジャケにFONO-RING IM CHRISTPHORUS-VERLAGとありますがVERLAGがドイツ語で出版社なので、これが販売元なのかも知れません。ジャケットは石にグループ名やイギリスの国旗が書かれています。上部にタイトルとグループ名があります。ジャケットの感触は日本のいわゆるペラ・ジャケのような感じです。

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裏ジャケです。スティッキーのインナーの別ショットの写真が使われています。中央にタイトルとグループ名が、下に曲名がクレジットされています。曲目はUK盤の『BIG HITS』と同じです。

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表側右下にDECCAのロゴとSonderauflageのクレジットがあります。

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裏ジャケ左下の部分です。DECCAのロゴとSonderauflageとSTEREOのクレジットがあります。

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販売元と思われるFONO-RING IM CHRITOPHORUS-VERLAGの部分です。

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裏ジャケ右下の部分です。規格番号SFGLP 78 229があります。

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曲目の横に違うグループのレコードが5枚紹介されています。おそらくこの会社から販売されているレコードのカタログだと思います。ディープ・パープルの『FIREBALL』やニール・ダイアモンドの『Moods』などが載っています。

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ラベルです。左側にSonderauflageがあります。その下にGEMAとマトリクスのZAL 7503があります。前回同様ここでもP1969と間違えています。右側にSTEREO、その下に規格番号SFGLP 78 299とPFD 258-Aがあります。マトリクスは機械打ちでK ZAL-7503-Ⅴ X/K ZAL-7504-Ⅶです。Munufactured in Germanyの刻印があります。その他に手書きでA-B-ⅡとⓅ1973があります。

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B面のラベルです。

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おそらくセカンドプレスのラベルです。上のラベルにあったSTEREOの文字がありません。規格番号の下の数字も16.21124と変更になっています。マトリクスは両面共上のマトをXXXXXXXと消してあり、新たに機械打ちで6.22159-001/1//6.22159-00-2  P1973となっています。両面共Munufactured in Germanyの刻印があります。

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B面のラベルです。

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なお、このジャケットと似たようなデザインがスペイン盤の『STONE AGE』のリア・カヴァーでも使われています。

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普通の『STONE AGE』は壁ですが、スペイン盤だけ独自の石垣になっています。これはまたスペイン盤の時に触れます。

話がずれてしまいましたが、このレコードは何といってもジャケットがユニークなことだと思います。メンバーの写真を使わずに石ころだけとはブートレグみたいなジャケットですね(笑)。このレコードは他のドイツのクラブ・エディション盤『BIG HITS』と比べるとあまり見かけないのでやはり1000枚説はホントなんでしょうかね?しかし、ほぼ同時期に3つの会社から『BIG HITS』が出ていたとは驚きです。ドイツでは店頭でもUK盤と同じジャケットの通常盤が売られていたので相当のロング・セラーだったんでしょうね!

ローリング・ストーンズ ドイツ・クラブ・エディション⑥BIG HITS その2 いろいろ!!

以前取り上げました70年のステージ写真を使ったドイツ・クラブ・エディションの『BIG HITS』とは別のクラブ・エディション盤です。こちらは全く同じジャケットで規格番号だけ違うものが2種類存在します。最初に発売された方は規格番号が28 325-9で1973年11月15日に発売されました。発売元はGerman Record Club (Deutscher Schallplattenclub)というところで前回取り上げた『BIG HITS』とは違う通販会社です。前回のものが73年10月、こちらは11月とほぼ同時期に同じ内容のレコードが別会社から発売されたことになります。内容は他のドイツ盤同様UK仕様の『BIG HITS』です。ジャケットはシンプルなデザインでグループ名とタイトルが大きくクレジットされ、以前『AFTERMATH & OUT OF TIME』のジャケットでも使われた演奏シーンの写真を分割して使っています。

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裏ジャケです。こちらは写真がなくグループ名とタイトル、曲目だけのシンプルなデザインです。

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表側左上の部分です。DECCAのロゴと、Deutscher Schallplattenclubのクレジットがあります。

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裏ジャケの左上です。こちらもDECCAのロゴとDeutscher Schallplattenclubのクレジットがあります。

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右上に規格番号、タイトルなどがあります。

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右下にPrinted in Germanyのクレジットがあります。

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ラベルです。左側にSonderauflageと、Deutscher Schallplatten Clubがあります。前回の『BIG HITS』同様相変わらずここでもP1969と間違っています。右側に規格番号28 325-9とサブの番号SBD 258があります。マトリクスは機械打ちでK ZAL 7503-Ⅷ X/P 1973  ZAL 7503-Ⅶ A-B-Ⅱです。A-B-Ⅱの部分だけ手書きです。このマトは前回のセカンド・プレスのものと同じです。両面Munufactured in Germanyの刻印があります。

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B面のラベルです。

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左側の部分がClub Sonderauflageとなっています。その他のクレジットは上と同じです。マトリクスは機械打ちで6.22159-00-1/1//6.22159-00-2 A-B-Ⅲ P1973です。両面にMunufactured in Germanyの刻印があります。また、上のマトをXXXXXXXXXと消してあります。

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B面のラベルです。

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このアルバムは全く同じジャケットで規格番号を28 493-5と変えて75年4月に再発されています。ジャケットがオフ・ホワイトから真っ白に変わっています。

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2つのジャケットを並べてみると色の違いがよくわかります。

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裏ジャケです。こちらも2枚並べてみました。

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表側左上の部分も規格番号のところだけ28 325-9から28 493-5と変更になっています。

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裏ジャケの規格番号の部分です。こちらも規格番号の部分だけ変更になりその他のクレジットは全く同じです。

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ラベルです。左側のクレジットがClub Sonderauflageと変更になっています。上の2番目のラベルと文字の配置は全く同じですが、規格番号の部分だけ28493-5となっています。マトリクスは機械打ちで6.22159-01/1//6.22159-00-2  A-B-Ⅱ P1973です。B面のマトは元の番号をXXXXXXXと消してあります。マトにP1973とあるのにラベルはここでもP1969と間違っています。また、何故かB面にだけMunufactured in Germanyの刻印があります。

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B面のラベルです。

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ホフマン氏の本に載っていたのは28 325-9の方だけで、私の持っているのと比べていたら番号が違うのに気が付き、最初は本の方がミスなのかな?と思っていましたがレコードを探しているうちに番号違いで2種類あることに気が付きました。私が最初にホフマン氏と同じ28 325-9の方を入手していたら気付かないでスルーしていたかも知れません。同じジャケット、内容なのに番号違いで再発(?)なんてことがあるんですね!このレコードは結構中古市場で出回っているので相当数売れたんでしょうね。ドイツも日本同様編集盤の数が多いのでこういったベスト物が受けるのかも知れません。『BIG HITS』のクラブ・エディションはこの後76年にもジャケットを変えて再発されているので次回紹介します。

ローリング・ストーンズ USA盤シングルSATISFACTIONいろいろ!!

ローリング・ストーンズアメリカでの7枚目のシングル「( I Can't Get No ) Satisfaction/The Under Assistant  Promotion Man」です。1965年6月6日に発売され、規格番号は9766です。ファズを効かせたリフが印象的な記念すべきストーンズ初の全米No.1になった曲です。初期盤には『12X5』と同じ写真を使ったピクチャー・スリーヴが付けられました。

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裏ジャケも上部レコード取り出し口に切り込みがある以外は全く同じデザインですが、左下にPRINTED IN U.S.A.のクレジットがあります。意外ですがPRINTED IN U.S.A.はストーンズのロンドン盤シングルでは初めてクレジットされました。

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ラベルです。最初はプロモです。プロモ用のオレンジスワルで規格番号は45 LON 9766Vです。左下にPROMOTIONAL COPYのクレジットがあります。マトリクスはDR 35801-1C/DR 35802-1Cです。なお、このシングルのマトは80年代までずっと手書きです。

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LONDONのロゴの下にDistributed By London Records, Inc.があります。左側にPROMOTIONAL COPY、右側にNOT FOR SALEとあります。規格番号は45-LON 9766です。マトリクスはDR 35801-1E  △57421/DR 35802-1E  △57421-Xです。

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規格番号が5N-9766-DJと変わったラベルです。左下にPROMOTIONAL COPYのクレジットがあります。文字が全体に小さくなっています。マトリクスはDR 35801/DR 35802と枝番がありません。

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上のラベルと似ていますが規格番号の上にMade in U.S.A.があります。タイトルも2行に渡って表記されています。また、A面を表す星印が右上に移動しています。マトリクスはDR 35801  △100174/DR 35802 △100174-Xです。

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規格番号が5N 9766だけになります。Made in U.S.A.がラベルの下部に移動しています。Promotional Copy Not For Saleが右上にあります。マトリクスはDR 35801-5 判別不能の文字/DR 35802-5です。プロモは5Nのものが多いので70年代に入ってからも作られていたと思います。また、レギュラー盤に-1A/-1Aのマトが存在するのでプロモでもあると思いますので見つけたら追加します。

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ここからレギュラー盤です。このシングルからパープル/ホワイトラベルはなくなり、ブルースワルが初版となります。規格番号の表記は45 LON 9766です。マトリクスはDR 35801-1A/DR 35802-1Aです。このラベルは他に-1H/-1Hくらいまで確認しています。

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LONDONのロゴが白いホワイト・ロンドンのラベルです。時期的におそらくこれが初版だと思いますが、マトの順番でここに挙げました。規格番号の末尾にVが追加されていますが文字の配置は上とおなじです。マトリクスはDR 35801-1F/DR 35802-1Cです。

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上のラベルと文字の配置が全く同じですがLONDONのロゴが通常の黒になっているらべるです。マトリクスはDR 35801-1F/DR 35802-1Gです。

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規格番号の文字が大きくなっています。タイトルが2行に渡って表記されています。また、Made in U.S.A.が右上に移動しています。マトリクスはDR 35801-1E △57421/DR 35802-1E △57421-X です。

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上のラベルと文字の配置は同じですがLONDONのロゴの下にDistributed by London Records, Inc.のクレジットがあります。マトリクスは上と同じでDR 35801-1E △57421/DR 35802-1E △57421-X です。

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上のラベルと殆ど同じですが、規格番号の下の表示が4行となり、上では2行に渡ってクレジットされていたEnginner-Dave Hassingerが1行となっています。左側のクレジットも行が詰めてクレジットされています。マトリクスは同じでDR 35801-1E  △57421/DR 35802-1E  △57421-Xです。

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75年9月からの規格番号が5N-9766と変わったラベルです。文字の配置は同じです。マトリクスは上と同じでDR 35801-1E △57421/DR 35802-1E △57421-X です。

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Made in U.S.A.がラベルの下部へ移動したラベルです。規格番号が大きく、タイトルが1行に戻っています。マトリクスはプロモの最後と同じですが、ここでは判読不明の文字はなくDR 35801-5/DR 35802-5です。

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78年9月からのカラード・サンセット・ラベルです。規格番号は5N 9766です。マトリクスはDR 35801-2/DR 35802-5です。

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こちらもサンセット・ラベルですが、規格番号にハイフンが入ります。また、タイム表記が大きな文字となっています。マトリクスは5N-9766-A/5N-9766-Bとかなり後期のもだと思います。

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80年代の白ラベルです。こちらは最初に発売された左側に19の文字があるものです。このタイプは全部のシングルではなく発売されないタイトルもありました。マトリクスは5N 9766 A/5N 9766 Bです。

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こちらは19のクレジットが無いタイプです。クレジットの部分の文字が小さくなっています。こちらは86年に「Not Fade Away」から「Honky Tonk Women」まで全タイトル発売されました。マトリクスは5N 9766-A-DR 35801 1-1/5N 9766-B-DR 35802 1-1です。

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最初にも書きましたがイントロのファズのフレーズが印象的な誰でも知ってる名曲ですね。キースのフレーズに絡むベースや、ブレイク時のドラムスなどアレンジも抜群です。ミックのヴォーカルも素晴らしい。最初はフォーク調のアレンジでブライアンのハープが入っていたといいますがどんな感じだったんでしょう?CD化の際リアル・ステレオ・ヴァージョンも発売されましたが、この曲は音が塊になってスピーカーから飛び出してくるモノラルで聞くのが一番ですよね。私は1972年6月20日の深夜のラジオでこの曲を初めて聞きストーンズを知りました。あれから45年、他のアーティストは外してもストーンズだけは飽きないのでストーンズの音楽ってホントに不思議ですよね!