ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ チリ盤別ジャケット BEGGAR'S BANQUET いろいろ!!

ローリング・ストーンズのチリ盤『BEGGAR'S BANQUET』です。チリでは現地語のタイトル表記『EL BANQUTE DE LOS MENDIGOS』が使われています。1969年に発売され、規格番号はモノラルLLC-38574、ステレオSLLC-38574です。また、未確認ですがモノラルには再発盤でLDC-38545があるようです。南米盤によく見られる白いジャケットでタイトル文字だけ現地語になっているジャケットとは違い、チリ盤は独自のもので通常の見開きの中にあった写真が使われています。厚紙をビニールで挟む南米盤によく見られる作りとなっています。そのため見開きではありません。上部に現地語タイトルの『EL BANQUTE DE LOS MENDIGOS』が、中心にグループ名があります。写真を撮影するためビニールが外れてしまったジャケットを使っています。また、ステレオは未入手なので今回はモノラル盤を紹介します。

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タイトルの部分です。文字は各国同様飾り文字のアルファベットが使われています。

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右下に南米盤によく見られる上に丸いffrrのあるLONDONのロゴがあります。

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左下にR.S.V.P.があります。

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裏ジャケです。こちらには曲目などのクレジットがあります。

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右上に規格番号とLONDONのロゴがあります。

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曲目の部分です。チリの公用語であるスペイン語で表記されています。何故か「Stray Cat Blues」が欠落していますが、レコードにはちゃんと収録されています。ちなみに「Stray Cat Blues」の現地語タイトルは「Los Blues Del Gato Descarriado」です。

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左下のクレジットの部分です。

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下部中央にINDUSTRIA CHILENAのクレジットがあります。

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上の写真は写真を撮るためにビニールから外しましたが通常はこのように2枚の厚紙をビニールで包んだジャケットとなっています。

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ラベルです。こちらは初回盤と言われている緑色のラベルです。LONDON ffrrのロゴの下にタイトルがあります。その下にタイトルのEL BANQUTE DE LOS MENDIGOSがあります。左側に規格番号のLLC-38574と面表示のAがあります。タイトルはスペイン語の後に英語表記となっています。マトリクスは機械打ちでXARL-8476-6A/XARL-8477-2Aです。刻印はUK盤のモノラルと全く同じで、UK盤にも-6A/-2Aがありますね。

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B面のラベルです。「Prodigal son」を含め全曲ミックとキースのクレジットとなっています。

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こちらはセカンド・プレスと言われている黄色いラベルです。タイトルが中心より下へ移動して、曲目は1行ずつではなく4行に詰めて書かれています。マトリクスは機械打ちでXARL-8476-6A/XARL-8477-2Aと緑色のラベルのマトと同じです。

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B面のラベルです。こちらも「Prodigal Son」のクレジットはミックとキースになっています。

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なんといってもチリ盤独自のジャケットがいいですね~。通常は見開きの内側で使われている写真ですが、こうやって外側で使われるとトイレのジャケットがダメだったら各国でこちらで出せばよかったのに、とも思ってしまいます。意外と音はUK盤のモノラルと全く同じ音圧、音質で各楽器がはっきりしていて硬い迫力のある音が聞けます!マトリクスの刻印がUK盤のモノラルと全く同じなので元は同じマザー、スタンパーを使っているのかも知れませんね。これは当時経済的にイギリスと交流があったからかも知れません。音もいいしジャケットも『ベガバン』のなかでは一番珍しいレコードだと思います。

ローリング・ストーンズ スペイン・クラブ・エディション盤 BIG HITS-VOL.2!!

ローリング・ストーンズのスペイン盤クラブ・エディション『BIG HITS-VOL.2』です。1969年にDiscolibroという会社からリリースされ、規格番号は7509です。スペインではレギュラー盤の『THROUGH THE PAST, DARKRLY』と同時期に発売されたようです。ジャケットは両面コーティングされていて、ブライアン在籍時後期の写真は衣装やポーズがすごくキマッテいていい感じです。サイケ調の文字やバックの青い色合いもきれいです!

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右上にドイツ盤でよく使われているものとよく似た波打ったSTEREOの文字があります。

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曲目の部分です。スペインのレギュラー盤同様、UK仕様の曲順です。曲名は英語表記です。よく見るとキースの帽子に印刷されたような文字が見えます。「Sitten' On A Fence」の終わりのNCEの部分と「Honky Tonk Women」の終わりのOMENの部分なので元になったデザインではおそらくキースの帽子に曲名が被っていたのを変更した後に消し忘れたと思います。こちらは白い文字なのでその案でいくとジャケットの印象も大分変っていたでしょうね。そういえば最近出た『ON AIR』でもビルの頭の上にFRONTの文字が残っていましたね(笑)。

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左下にDECCAのロゴとマトリクスのXZAL 9068 Pがあります。この9068はB面のマトになります。

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右下に発売元のDiscolibroのロゴと規格番号の7509があります。

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裏ジャケです。こちらも青を基調としたデザインとなっています。グループ名とタイトルのサイケ調の文字もいいですね!

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曲目の部分です。面表示はCara A、Cara Bとなっています。

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右下に表側と同じデザインのSTEREOのクレジットがあります。

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下部中央にDECCAのロゴとマトリクスのXZAL 9068 Pがあります。

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左下に発売元のDiscolibroのロゴと規格番号の7509があります。

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ラベルです。今まで紹介した各国のクラブ・エディション盤ではクラブ・エディション独自のラベルが使われていましたが、このアルバムではスペインのレギュラー盤と同じレコードが使われておりクラブ・エディション独自のレコード盤はありません。スペイン盤のラベルはオレンジのものが多いですが、こちらは黒のステレオのラベルになります。クラブ・エディションと関係あるのか分かりませんがスペイン盤で黒ラベルは『THROUGH THE PAST, DARKLY』だけのものだと思います。DECCAのロゴの上にffrrの丸いロゴがあります。規格番号はスペインのレギュラー盤のSKL 5019です。UK盤同様規格番号の上に逆さ文字のマトリクスがあります。マトリクスは機械打ちで850 XZAL 9067X1 COL/850 XZAL 9068X1 COLです。各面の9067、9068と1の間のXの部分はハイフンをXで消してあります。

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B面のラベルです。

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こちらは同時期に発売されたスペインのレギュラー盤です。八角形のジャケットで見開きではありません。

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右下にESTEREO SKL 5019のクレジットがあります。スペインではモノラル盤は発売されませんでした。

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裏ジャケはスペイン独自の青を基調としたデザインです。

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右上のUK盤ではモノラル、ステレオを判別する個所ではスペインのDECCAを配給しているCOLUMBIAのクレジットがあります。

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おそらく住所と思われるクレジットが右下にあります。

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曲目の部分です。面表示のみCARA A、CARA B表示で曲名は英語のクレジットです。中のレコードはクラブ・エディション盤と全く同じ黒ラベルのもので、マトリクスも同じです。

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レギュラー盤のオリジナルはクラブ・エディション盤と全く同じですが、レギュラー盤にはセカンド・プレスが存在します。ジャケットは八角形で全く同じですが、ラベルは1970年以降のボックスト・デッカとなります。マトリクスは機械打ちでZAL-9067.P-1W/ZAL-9068.P-2Wです。クラブ・エディション盤にはこのラベルは存在しません。 

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スペイン盤のクラブ・エディションはこれ1枚だけです。美しい独自のジャケットでメンバーの写真もカッコいいですよね!裏ジャケも文字やロゴなどが整然としていていいデザインだと思います。両面コーティングというのも高級感を増して特別なレコードという感じがしますね!スペインではこの他にレギュラー盤ですが『OUT OF OUR HEADS』の別ジャケがあります。また、裏ジャケ違いや、編集盤もありますのでまたの機会に紹介します。

ローリング・ストーンズ オランダ・クラブ・エディション① HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER!! 

ローリング・ストーンズのオランダ・クラブ・エディション盤『HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER』です。UK輸出仕様ではタイトルの最後に『LIVE』が付いていましたがこちらのタイトルにはありません。規格番号はDS 010で67年(68年初頭の説もあり)に発売されました。規格番号はラベルではNP 356 600となっています。BOEK EN PLAATというレコード、本などを通販で販売していた会社からリリースされています。ジャケットはクラブ・エディション独自のデザインです。上部にグループ名、タイトルがあり、その下に曲目があります。写真の部分は『GOT LIVE IF YOU WANT IT』の下3分の2の部分が使われています。同じ写真でも上を白くしてしまうとジャケットのイメージが大分違いますね!

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右上にDECCAのロゴがあります。規格番号やSTEREOのクレジットは一切ないシンプルなジャケットです。

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裏ジャケです。こちらも独自のデザインです。上部に曲目、下にメンバーそれぞれの写真があります。

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右上にSTEREO DS 010のクレジットがあります。

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タイトルと曲目の部分です。プロデューサーとエンジニアのクレジットがあり、ここでもRecorded LIVE at the Royal Albert Hall, Londonとなっています。

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左側にオランダ語(多分)で解説がありますがなんて書いてあるのか分かりません。66年9月23日、ロイヤル・アルバート・ホールのライヴと書かれているんでしょうか?

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ラベルです。オランダで1966年から1970年まで使われていたDECCAのロゴの上に丸くffrrのマークがあるステレオのラベルです。最初にも書きましたがラベルではNP 356 600となっていますが、これは別のレコードが入っているわけではなく元々ラベルではジャケットと違うこの番号が使われています。タイトルはHAVE YOU SEEN YOUR MOTHERとなっています。音源はUSAのステレオ盤と同じです。マトリクスは機械打ちでAA 356 600 1Y 1 670 1/AA 356 600 2Y 1 670 1です。

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B面のラベルです。ジャケットでは「I'm alright」となっていましたがここでは「I'm allright」となっています。

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オランダでは当初このクラブ・エディション盤しか発売されず、このアルバムは75年に『STONE AGE』とのカップリング2枚組、76年に『IN CONCERT』のタイトルで『GET YER YA-YA'S OUT』とのカップリング2枚組でリリースされましたが、単品の『GOT LIVE IF YOU WANT IT』としてリリースされたのは78年の事です。この『GOT LIVE~』もUSA盤とはジャケットが微妙に違うのでここで取り上げてみたいと思います。規格番号は6835 128です。グループ名の下に大きくLIVEとあります。左下にタイトルのGOT LIVE IF YOU WANT ITがあり、LIVEの文字だけ黄色になっています。また、右下のミックの下にも同じように黄色でLIVEの文字があります。このジャケットはドイツ盤再発の『GOT LIVE IF YOU WANT IT』(6.22429)と全く同じジャケットです。なお、ドイツ盤の方は左上のDECCAのロゴがありません。

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裏ジャケです。USA盤とほぼ同じデザインです。

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右上に規格番号の6835 128があります。

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ラベルです。DECCAのロゴの上にffrrの丸いロゴが無い71年以降のラベルが使われています。タイトルはGOT LIVE IF YOU WANT IT!となっています。マトリクスは機械打ちでAA 6835 920 1Y 1 ℗1966 670 11 06/AA 6835 920 2Y 1 ℗1966 670 1 06です。B面の「I'm alright」のスペルは修正されています。

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オランダでのクラブ・エディション盤はこの他に『BETWEEN THE BUTTONES』があります。同じBOEK EN PLAATから発売され、規格番号はジャケットがD-106/1、ラベルではNP 356 603というのがありますがこちらは持っていません。以前eBayで出品されていましたが、通常盤と同じジャケットで規格番号が違うようです。それと比べるとこちらの『GOT LIVE~』の方はジャケットはともかくタイトルまでも独自のもので面白いですね!タイトルだけ見ているとライヴではなくベスト盤かなとも思ってしまいます。裏ジャケの写真も5人それぞれの個性が出ていていいと思います。このアルバムを購入するにはこのブック・クラブに入会しないと買えなかったようです。おそらく当時のオランダではUK輸出仕様の『HAVE YOU SEEN YOUR MOTHER LIVE』が店頭販売されていたと思いますが、こうしてメイル・オーダーでも入手したいと思っていたマニアがいた事が窺えますね。