ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ オランダ盤ファースト③JJFカヴァー いろいろ!!

前回に引き続きオランダ盤の『ファースト』です。内容はそのままでジャケットは「Jumpin' Jack Flash」のシングル盤で使われていた写真が使われています。1969年か70年初頭にこのジャケットに変わったという事なので前回紹介したバタフライ・カヴァーは1年足らずしか発売されていなかったことになりますね!規格番号は118 505 DYと変更になっています。「Jumpin' Jack Flash」の写真を使っているのでここでは勝手に「JJFカヴァー」と呼ぶことにします(笑)。まあ、そんな風に呼んでいるマニアの方はいないのであくまでもここだけの呼び方ですのでお間違いなく。ジャケットにあるグループ名の3段の文字は当時のオランダ盤でよく使われていたデザインです。前回のバタフライ・カヴァー同様こちらも疑似ステです。また、後で触れますがこのアルバムにはミスクレジットのラベルとそれが修正されたラベルの2種存在します。

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左上にSTEREO ALSO PLAYABLE MONOのクレジットがあります。

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曲目とその下に白抜きのDECCAのロゴがあります。

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裏ジャケです。ストーンズのアルバムのカタログが載っています。当時の最新アルバム『LET IT BLEED』が載っています。

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右上にSTEREOと規格番号の118 505 DYがあります。

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曲目の部分です。

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右下にPrinted in Hollandがあります。

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ラベルです。こちらは初期型のラベルでタイトルがROLLING STONES 3と間違っています。3の方は以前紹介したオランダ独自の編集盤でこれとは全く別のレコードです。なお、間違っているのはA面だけでB面はTHE ROLLING STONESと間違っていません。マトリクスは機械打ちでAA 118 505 1Y  4 Ⓟ1968 670 11/AA 118 505 2Y  2  670 Ⓟ1968 12です。

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A面のタイトルと曲目の部分を拡大した写真です。タイトルが3となっています。「Now I've Got A Witness」の作者クレジットは(N.Phelge)です。

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後期型のラベルです。こちらは上のラベルで間違っていた3が訂正されています。その他のクレジットは全く同じです。マトリクスは機械打ちでAA 118 505 1Y  2 670 Ⓟ1968 128/AA 118 505 2Y  2 670 Ⓟ1968 1125と上とは各面末尾だけ違うものとなっています。

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B面のラベルです。THE ROLLING STONES 3と間違ってしまったラベルも訂正後のラベルもB面は両方共こちらになります。

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ミスクレジットのラベルの方は同じオランダの他のレコードのタイトルと間違えているのが面白いですね。訂正された盤がすぐ発売されたのか3と間違えた方はあまり見かけないような気がします。この後オランダでの『ファースト』は72年にドイツ盤と同じミックのステージ写真を使ったジャケットに変わりますが、この「JJFカヴァー」は3~4年と結構長い間出回っていたせいか中古でもよく見かけます。また、ベルギー盤ではこれと同じジャケットのレコードがありますが、そちらは内容は『OUT OF OUR HEADS』でジャケットも曲目の部分だけ違いこの辺は混乱してしまいますね!次回はドイツ盤と同じジャケットを使ったレコードを紹介します。

ローリング・ストーンズ オランダ盤ファースト②バタフライ・カヴァー!!

前回に引き続きローリング・ストーンズのオランダ盤『ファースト』です。それまでのメンバーの横向きジャケに変わり、新たにバタフライ・カヴァーと呼ばれるサイケ調のジャケットで68年12月に再発されました。規格番号もDQY 825 384と変更となっています。ジャケットは表側だけコーティングされています。

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右上にDECCAのロゴがあります。

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右下にSTEREO ALSO PLAYABLE MONOのクレジットがあります。今までのオランダ盤はモノラルでしたが、この再発盤はステレオ(疑似ステ)となっています。 

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裏ジャケです。今までのオランダ盤と同じデザインですが、左下にSTEREOのクレジットがあります。また、この裏ジャケはフリップバック仕様となっています。

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右上の規格番号とDECCAのロゴの部分です。

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右下にMade in Hollandがあります。

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左下にSTEREOのクレジットがあります。

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ラベルです。オランダ盤の枠ありのラベルです。以前のMONOからSTEREOと変更となっています。規格番号のDQY 825 384の下にMADE IN HOLLANDがあります。「Now I've Got A Witness」のクレジットは(N.Phelge)となっています。マトリクスは機械打ちでAA 825384 1Y 1 Ⓟ1968 670 114/AA 825384 2Y 1 Ⓟ1968 670 112です。

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B面のラベルです。

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オランダ盤の『ファースト』の中でもこのジャケットは色合いも鮮やかで人気があります。花に埋もれたメンバーやバックの逆さまの人間の脳と目だけの写真や波のような背景がサイケ時代らしいですよね!ジャケットのデザインが誰なのかクレジットはありませんが素晴らしいデザインです。次回は「Jumpin' Jack Flash」のシングル盤と同じ写真を使った再発盤を紹介します。

ローリング・ストーンズ オランダ盤ファースト①初期盤いろいろ!!

ローリング・ストーンズのオランダ盤のファーストです。オランダでのこのアルバムは年代によりジャケットや規格番号が変遷してややこしいのでブログで取り上げるのは敬遠していたんですが(笑)何回かに分けて取り上げてみようと思います。今回は一番最初のメンバーが横を向いてこちらを見ているUK盤と同じ写真を使ったジャケットのものを取り上げます。オランダでは1964年4月に発売され、規格番号はLK 4605です。当初はレコードは自国でプレスし、ジャケットはイギリスから輸入して発売していました。以前紹介しましたが、オランダ盤『No.3』の一部にUK盤の『No.2』のジャケットが使われていたこともありましたね。よって最初のジャケットはイギリス盤と全く同じなのでここではジャケットの写真は省略してラベルを紹介します。このラベルは64年にUK盤のジャケットを使って発売された時に入っていたレコードです。オランダの初期型のモノラルのラベルで、規格番号はジャケットはLK4605ですが、ここでは4605 LKと逆になっています。マトリクスは機械打ちで6 LK 4605 1L 1 670 111/LK 4605 2L 670 111です。

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これは後のラベルと比べるようにここで上げますが、「Now I've Got A Witness」の作者クレジットがこのラベルでは(Phelge)となっています。オランダでは80年代までこのクレジットが(N.Phelge)となったり(Pheige)に戻ったりしています。

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こちらもUK盤のジャケットが使われていた時のレコードです。UK盤のジャケットは64年4月から66年9月まで使われていましたが、こちらは上のラベルより後期型だと思います。規格番号やMONOのクレジットが枠の中にまとまっています。こちらのタイプは他のオランダ盤でもよくみられるタイプですね。規格番号はこちらも4605 LKとなっています。「Now I've Got A Witness」の作者クレジットは(Phelge)です。マトリクスは上と同じですが、B面の末尾がが111から112と変更となっています。

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オランダ独自のジャケットは66年10月に発売され、規格番号が624 384 QLと変更されています。上にカラフルなグループ名が追加され、下部に収録されている曲名が書かれています。

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右上にGRAND GALA POPULAIRとDECCAのロゴがあります。

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下部に収録曲の中から4曲の曲名が載っています。上の文字はオランダ語で「これらの曲が収録されています。」という意味です。

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裏ジャケです。メンバー5人の写真が全部UK盤とは違っています。UK盤では曲目と写真の間に解説がありましたが、こちらはありません。

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右上に規格番号の625 384QLとGRAN GALA POPULAIRE、DECCAのロゴがあります。

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右下にPrinted in Hollandがあります。

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曲目の部分です。面表示がKant 1、Kant 2となっています。「Mona」の表記は「I Need You Baby」となっています。

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オランダ独自のジャケットに入っているレコードのラベルです。規格番号はジャケットでは625 284 QLですが、ラベルはQLが先になっています。ここで枠無のラベルという事は再発されたのが66年以前というような気がしてきましたが確認は出来ませんでした。UK盤のジャケットのLK 4615の番号のレコードとダブって発売されていた時期があったんでしょうか?また、余談ですが上の後期型の4605 LKのラベルがこちらのジャケットに入っていることもあります。これって番号の切り替わり時期にジャケットとレコードがごっちゃになってしまったんでしょうね。「Now I've Got A Witness」の作者は(Phelge)です。マトリクスは機械打ちでAA-625384-1L/1//AA-625834-2L/1です。

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こちらは上と同じ規格番号で枠ありのラベルです。ラベルの色が灰色っぽい青なので次のバタフライ・カヴァーに変わる直前の68年頃のプレスでしょうか?規格番号は上のラベルと違いQLが数字の後になりジャケットと同じ表示となっています。「Now I've Got A Witness」の作者クレジットは(N.Phelge)とNが入っています。マトリクスは何故かここでUK盤のジャケットに入っていた最初のラベルと同じ6  LK 4605 1L  1 670 111/LK 4605 2L  670 111のものが使われています。  

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このレコードはジャケットとラベルの組み合わせが前後しているものが見られますが発売からたったの3年間でこうも違ってしまったので発売する方もかなりこんがらがっていたんでしょうね(笑)。やはり『ファースト』は発売期間が一番長いアルバムなのでどこの国でもバリエーションが多いですが、特にオランダではジャケットが変更となり同じ規格番号でもレコードのラベルが変更となっているのでかなり複雑となっています。次回はバタフライ・カヴァーと呼ばれるサイケ調のジャケットを紹介します。