ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ カナダ盤 WINNING UGLY 12インチ・シングル いろいろ!!

ローリング・ストーンズのカナダ盤12インチ・シングル「Uinning Ugly」です。1986年12月に発売され、規格番号は12CPX 7191です。この曲はアルバム『DIRTY WORK』からカナダのみでシングル・カットされ、この12インチ・シングルには「London Mix」と「NY Mix」の2つのヴァージョンが収録されています。ジャケットはアルバムに封入されていた漫画の主人公がストーンズのメンバーのヨーヨーをやっているという図柄です。このジャケットはこの図柄の下方に背表紙があり、タイトル等が書かれていてレコードの取り出し口は主人公の頭側というデザインが横向きの変則的なジャケットです。要するに写真の左側が上部になります。

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このストーンズのメンバーの写真は『DIRTY WORK』のラベルにも使われていましたね。

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裏ジャケです。漫画の主人公を表側の姿勢のまま背中側から描いた構図になっています。

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曲目の部分です。A面に「London Mix」、B面に「NY Mix」が収録されています。

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裏ジャケの右下にストーンズ・レーベルの著作権表示やカナダのCBSのクレジットがあります。

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ラベルです。こちらは「London Mix」です。プロデューサーのスティーブ・リリーホワイトによるもので、ベースを派手にして前半はアコギを加えてエレキの音は全部オフにしています。ベースの音は雷のようです。後半にエレキのフレーズが出てきます。

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こちらは「NY Mix」です。こちらはフランスワ・ケヴォーキアンという人のミックスでニューヨークのSigma Studioで作られました。原曲をあまり崩さず各楽器を派手にしてあります。特に後半はベースが目立ちます。

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この12インチ・シングルはプロモ盤が作られました。白いスリーヴに四角いステッカーが貼られた簡易的なジャケットです。規格番号は12 CDN 297とプロモ独自の番号となっています。

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ステッカーの部分です。タイトルの下にradio samplerとあります。

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ラベルです。レギュラー盤と違いこちらにはそれぞれのミックスの名前が書かれていません。A面には「London Mix」が収録されています。ラベルの下部にFOR PROMOTIONAL USE ONLY NOT FOR SALEがあります。

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FOR PROMOTIONAL ONLY NOT FOR SALEの部分です。

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B面のラベルです。こちらは「NY Mix」が収録されています。

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この曲は何といっても跳ねるようなベースといかにも80年代っぽいキーボードが基本となっています。この12インチのミックスでもベースを前面に出しています。歌に入る直前の一気に下るギターはキースによるものだと思います。コーラスはジャニス・ペンダ―ヴィスとドレッド・マクドナルドによるものです。『DIRTY WORK』全般に言えますが、この頃のミックの怒鳴るような歌い方は力が入りすぎていてあまり好きではありません。この12インチ・ミックスはカナダだけなので特別感がありますよね!カナダでは7インチ・シングルも出ていますが、それはまた別の機会に紹介したいと思います。

ローリング・ストーンズ UK盤 GOATS HEAD SOUP② EMI以降の再発盤!! 

前回に引き続きローリング・ストーンズのUK盤『GOATS HEAD SOUP』です。今回は配給元がEMI以降の再発盤を紹介します。また、後で触れますがアンディ・ジョンズの写真もレーベルによって違ったものとなっています。最初はEMI盤です。EMI盤は1980年3月14日に発売され、規格番号はCUN 59101です。ジャケットはWEA盤と同じく見開き仕様です。基本的なデザインは一緒なのでここではWEA盤と違う部分の写真を載せておきます。裏ジャケです。WEA盤はベロマークがあるだけでクレジットは一切ありませんでしたが、EMI盤は規格番号などが追加されています。それらのクレジットもデザインを損なわないように3か所の隅に小さな文字で書かれています。

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右上にCUN 59101とSTEREO、そしてEMIの独特の長い番号のOC 064-63 076があります。UK盤は一番最初の文字がOとなっています。

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右下にベロマークとカセットテープも同時に発売されたのでAvailable on cassetteとあります。

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左下にEMI Records Ltd.と住所があります。

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WEA盤ではシートでしたが、こちらは各国と同じようにインナーとなっています。角が丸くカットされています。こちらは各クレジット側です。

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右下にCUN 59101とベロマークがあります。

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写真側です。アンディ・ジョンズはこちらを向いているショットです。

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山羊の頭のスープのシートも付けられています。

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シートの右下にもCUN 59101とあります。

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ラベルです。ストーンズ・レーベルのイエロー・ラベルです。出版社表記が「Angie」を除きEMI Musicとなっています。マトリクスは機械打ちでCUN 59101 A-1/CUN 59101 B-1です。

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 1988年1月11日にはCBSから再発されています。規格番号は450207 1です。ジャケットは見開きではなく、シートやインナーも付いていない一番つまらないアイテムとなっています。インナーが付いていないせいか裏ジャケに曲目や各クレジットがいろいろと印刷されています。

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左上に担当楽器と参加ミュージシャンのクレジットがあります。

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上部中央に曲目があります。過去盤と同じように曲ごとのキーボードのクレジットがあります。

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右上に規格番号450207 1とバーコードがあります。何度も書いていますがこのバーコード、ホントにデザインを損ねて嫌ですね~。

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右下にプロデューサーやアルバムのデザイナーなどのクレジットがあります。

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左下に配給元のCBSのクレジットがあります。

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インナーはただの白い袋なので省略します。ラベルです。上部にタイトルとグループ名が、右側に規格番号の450207 1があります。曲名は左揃いになっています。リムの最後にMADE IN ENGLANDがあります。 マトリクスは手書きで450207-1 A1/450207-1 B2です。

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2011年10月22日にはユニバーサルからストーンズ・レーベルのアルバムがボックスセットで発売されました。正確にはこれ以降はMade in UKではありませんが、ジャケットやシート、ラベルの流れを見るために取り上げてみました。規格番号は0602527142876です。ジャケットやシートはオリジナルに準じた作りですが印刷が粗く、紙質も安っぽくてオリジナルの味のある手触りは再現出来ていません。裏ジャケ右上にバーコードがあります。

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裏ジャケ右下にベロマークとポリドールのロゴがあります。

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シートも2枚付けられていますがオリジナルと比べると薄いペラペラな紙です。

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下部に規格番号06062527142876があります。

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シートの反対側です。ナント!アンディ・ジョンズの写真が下向きに戻っています。

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山羊のスープのシートです。オリジナルのような厚紙でないのが惜しいです。

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ラベルです。左側に面表記が、右側にポリドールのロゴがあります。レコードは結構厚い重量盤です。ユニバーサルに変わってからCDでは「Star Star」がセンサード・ヴァージョンに差し替えられていたのでレコードももしや、と思いましたがレコードは通常ヴァージョンのままでした。マトリクスは機械打ちで2714287 A  88477E1/B//2714287 B  88477E2/Bです。途中にスラッシュがあるのでAB面の境は//です。また、A面にwww.gzvinyl.comと刻まれています。

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2018年にはユニバーサルからストーンズ・レーベルのカタログが新たにボックスセットで発売されました。全アルバムアビーロード・スタジオでハーフ・スピード・カッティングされたもので再発の中では最も音がいいです。規格番号はオリジナルと同じCOC 59101です。ジャケットは裏ジャケにベロマークがあるだけのオリジナルと全く同じ仕様です。ジャケットの印刷は先の再発よりこちらの方が良く、表面はツルツルした手触りになっています。シートが2枚付けられています。先のユニバーサル盤同様アンディ・ジョンズが下を向いている写真になっています。シートの大きさはオリジナル盤のものとは違いLP大の大きさとなっています。

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シートの反対側です。

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クレジットはオリジナル盤と同じですが、Distribution by WEA RECORDS LTD. Ⓟ1973の部分が消されています。上がユニバーサル盤、下がオリジナル盤です。

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山羊のスープのシートも付いています。

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山羊のシートの右下にCOC 59101と印刷されています。オリジナル盤ではこの部分は何も印刷されていませんでした。

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ラベルです。オリジナル盤と似たラベルとなっています。右側の規格番号の下にⓅ2018とあります。マトリクスは手書きで0602557974553 A/060255797455 Bです。両面にABBEY ROAD 1/2SPEEDの手書きの刻印があります。

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ユニバーサルに変ってからシートのアンディ・ジョンズの写真が下向きになってしまいましたが、CDもレーベルによって変化があります。CBS:前向き→Virgin:下向き→ユニバーサル:(2009年)下向き→(2011年)前向きと変わっています。これは5年ほど前にhot stuffの掲示板でatsu-yさんに教えて頂いたもので、私はそれまでレコード、CD共にこの違いに全く気付いていなかったという失敗をやらかしました!atsu-yさん、その節はありがとうございました!いやしかしそれから今まで気がつかなかった事や忘れていた事をまとめなくてはいけないなぁ~とブログを始めるきっかけになりましたが。ストーンズ・レーベルになってからはあまりジャケットなどの違いはありませんが、「GOATS HEAD SOUP」はアンディ・ジョンズの写真といい、「Star Star」は国によってセンサード・ヴァージョンだったり、以前も紹介しましたがUSA盤のプレス工場の数も異常に多いレコードでコレクター的にもマストなアイテムだと思います。もちろん内容も素晴らしいですよね!

ローリング・ストーンズ UK盤 GOATS HEAD SOUP① WEAオリジナル盤いろいろ!!

ローリング・ストーンズの『GOATS HEAD SOUP』UK盤です。今回はオリジナル盤を紹介します。ストーンズ・レーベルからの3枚目のスタジオ録音盤として1973年8月31日に発売され、規格番号はCOC 59101です。このアルバムは72年11月~12月にジャマイカで録音され、プロデューサーはジミー・ミラー、エンジニアはアンディ・ジョンズです。ジャマイカで録音されたのにレゲエが全く感じられないのがストーンズらしいですよね(笑)。英米で1位を記録しています。このレコードもシートの写真や、ラベルの違いなどが存在します。ジャケットはメンバーが布を被ったものを下から風を当てた不思議な写真で、撮影とデザインはデヴィッド・ベイリーという人によるものです。表側はミックでメンバーの中でも特に不思議な雰囲気を醸し出していますね!タイトルはなく、右上にThe Rolling Stonesとだけあります。

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裏ジャケです。こちらはキースで相変わらずジャンキーな感じですね(笑)。曲目やアルバムのクレジットなど一切なく写真だけのジャケットです。

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裏ジャケ右下にベロマークがあります。

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見開きの内側です。ビル、チャーリー、テイラーの3人が同じく布を被っています。他の国では見開きの下にクレジットがありますが、UK盤は写真だけで何も書かれていません。

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UK盤は2枚のシートが付けられています。一枚は山羊のスープの写真です。ホントにこんなスープがあるのか知りませんが、グロテスクですよね~。45年前にこの写真を見た時は衝撃的でした!以前紹介したマレーシア盤はこれがジャケット表側になっていましたね。

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2枚目のシートです。他国ではこれがインナーとして使われていましたが、UK盤はシートとなっています。片側はビリー・プレストンら参加ミュージシャンの写真が載っています。こちらは初回のアンディ・ジョンズが下を向いている写真が使われた方です。

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アンディ・ジョンズの写真が下を向いていてグラム・パーソンズに間違えやすいという事から、こちらを向いている写真に差し替えられた後のシートです。

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アンディ・ジョンズの写真の部分です。こちらは下を向いている写真です。確かにグラム・パーソンズと言われれば似てるような気もしますが…。

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こちらは差し替え後のこちらを向いている写真です。

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シートの反対側です。こちらは曲名や各クレジットが書かれています。

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一番下に規格番号COC 59101や配給元のWEAのクレジットがあります。印刷所はRichard Davis Ltd.という会社です。

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ラベルです。ストーンズ・レーベルのイエロー・ラベルです。左側に面表記SIDE ONEとマトリクスがあります。右側にCOC 59101とⓅ1973があります。マトリクスは機械打ちでCOC 59101 A2/COC 59101 B1です。両面に手書きでROLLING STONES RECORDSとあります。これが初回マトです。他にはA3/B1なども確認しています。

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こちらは左側のSIDE ONEの上にMade in U.K.とあるラベルです。こちらの方が後期型と言われています。その他のクレジットは上のラベルと全く同じです。マトリクスは機械打ちでCOC 59101 A3/COC 59101 B3です。両面に手書きでROLLING STONES RECORDSとあります。これは私の持っているレコードのマトですので末尾がもっと若い番号があるかも知れません。

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このアルバムは『EXILE ON MAIN STREET』での南部志向からニュー・ソウル、ファンクへと変貌を遂げていますが、これはビリー・プレストンによる影響が大きいと思います。特に「Doo Doo Doo Doo Doo」や「100 Years Ago」のようにキーボードが主に曲を引っ張っていくタイプの曲に顕著で、特に「Doo Doo Doo…」はジム・プライスのアレンジによるホーンも素晴らしいです。また、テイラーのギターソロが目立つ曲も多いです。バラードの「Angie」と「Winter」のストリングス・アレンジはニッキー・ハリスンによるものです。また誰でも知っている事ですが「Star Star」は原題を「Starfucker」といいアトランティックによりタイトルを変えさせられました。UK盤は通常のミックスですが、USA盤や南アフリカ盤はセンサード・ヴァージョンが収録されています。録音はよく言われるようにこのアルバムは何だかベールを被せたようにもやっとした音質ですよね。特に「Star Star」はひどい音ですよね(笑)。そんな中でもこのUK盤は輪郭がはっきりしていていい音だと思います。ストーンズのアルバムの中では聞く頻度が多く、ホントに名作ですよね!