ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ チリ盤 LA EDAD DE PIEDRA (STONE AGE) いろいろ!!

ローリング・ストーンズのチリ盤『STONE AGE』です。タイトルはジャケット上部にスペイン語で『LA EDAD DE PIEDRA』と書かれています。1971年に発売され、規格番号はモノラルがLLC-38613、ステレオがSLLC-38613と資料にはあります。が、このレコードはモノラル、ステレオの2種類発売されたのではなく正しくは(S)LLC-38613です。ジャケットはチリ盤特有の2枚の厚紙をビニールでくるんでレコードを入れるようになっています。こうして見ると現地語のタイトルが元のデザインに違和感なく溶け込んでいますね!

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右上にLONDONのロゴがあります。

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裏ジャケです。こちらもチリ独自のデザインで上部に大きく現地語のタイトルがあります。曲目は英語の下にスペイン語で書かれています。面表記はFaz 1/Faz 2です。

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A面の曲目です。面表記はFaz 1で、英語表記、作者の後にスペイン語のタイトルが書かれています。

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B面の曲目です。

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右上に規格番号(S)LLC-38613があります。その下にLONDONのロゴがあります。

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上部中央にMONO-STEREO  COMPATIBLEとあります。現地語のタイトルの下にカッコでSTONE AGEとあります。 

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左下にALTA FIDELIDADとあります。これはスペイン語でハイファイ(hi-fi)という意味です。

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下部中央のクレジットの部分です。チリでは販売はLONDONですが配給元はODEONです。

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右下です。レコードの回転数とINDUSTRIA CHILENAのクレジットがあります。

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ラベルです。チリで69年から74年まで使われていた緑色のラベルです。上部にLONDON ffrrのロゴがあります。左側に(S)LLC-38613とあります。その下にM-S-COMPATIBLEと書かれていますが、これから考えると資料にあったモノラルとステレオが別々に出ていたのではなく、この1枚でモノ、ステレオに対応できるということで実はこれしか存在しないのかも知れません。タイトルと曲目は英語→スペイン語表記になっています。マトリクスは手書きでZAL 10432(2)/ZAL 10433Pです。

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B面のラベルです。

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70年代後半から80年代の黒いラベルです。上部にLONDON ffrrのロゴがあります。左側に(S)LLC-38613があります。M-S-COMPATIBLEのクレジットは左側から右側へ移動しています。タイトルは英語とスペイン語両方クレジットがあります。曲目は上のラベルでは英語→スペイン語表記となっていましたが、こちらのラベルでは英語のみとなっています。また、こちらのラベルは「Confessin' The Blues」を「Cofessin' The Blues」とミスっています。マトリクスは上と同じく手書きでZAL 10432(2)/ZAL 10433Pです。

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B面のラベルです。

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音はこもっていて良くありません。リアル・ステレオは「Look What You've Done」「My Girl」「Paint It Black」の3曲で、他の曲は疑似ステです。ただ音が悪すぎて疑似ステなのかモノラルなのか判別できません(笑)。このアルバムの特徴はやはりジャケットやラベルに現地語のタイトルが書かれている事でしょうね!以前取り上げたチリ盤の『BEGGARS BANQUET』もそうでしたが南米盤は現地語でタイトルが書かれているのがあって面白いです。

ローリング・ストーンズ USA盤 HOT ROCKS いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUSA盤『HOT ROCKS』です。アメリカ独自(カナダ盤もあります)の2枚組の編集盤で、1971年12月20日に発売されました。規格番号は2PS 606/607です。ジャケットはストーンズのメンバーの横顔のシルエットが使われています。収録曲はブライアン時代の曲が殆どですがブライアンの写真は使われず、外側からミック、ビル、テイラー、チャーリー、キースの横顔のシルエットが重ねられています。ジャケットは見開きで表側にはグループ名やタイトルなどはありません。一部の盤には上部に写真のような曲目ステッカーが付けられています。

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裏ジャケです。こちらはブライアンがいた頃の写真が使われています。下部にグループ名、タイトル、曲目などのクレジットがあります。曲目は収録順ではありません。

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曲目の下にLONDONのロゴとABKCOのクレジット、住所があります。

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右下に小さくQUEENS LITHO IN U.S.A.があります。

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見開きの内側です。いろいろな年代のストーンズの写真がちりばめられています。

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見開きの左側のページの左下に規格番号の2PS 606/7があります。

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一部の盤にはアブコのレコードが載っている211 reasons whyというカタログが封入されています。

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カタログの裏側です。

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ラベルです。最初はShelly盤と呼ばれるニューヨークのShelley Products, Ltd.製です。以前も紹介しましたがこのラベルには「Brown Sugar」と「Wild Horses」のデモ別ミックスが収録されていました。D面のラベルは以前載せましたのでここではA面のラベルを載せておきます。左側にSTEREOと2PS 606が、右側にSIDE ONEとマトリクスがあります。マトリックスの最後にSHがあります。曲目は最初に発売年、曲名、作者、タイムに順に表記されています。一番下にMunufactured by Abkco Records Inc.があります。マトリクスは手書きでXZAL 11015/XZAL 11016/XZAL 11017 ③/XZAL 11018  11/18/71です。D面だけ日付があります。全部の面にSTERLINGの刻印があります。これ以降のラベルで指摘が無い場合は全てのラベルでマトは手書きで、STERLINGの刻印があります。 

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左側に2PS 6060とMade in U.S.A.が、右側にマトとSIDE ONEがあります。マトの最後にALがあります。これはペンシルバニア州のAllentown Record Co.製です。ラベルの色は鮮やかな青です。マトリクスはXZAL 11015 AL/XZAL 11016 AL/XZAL 11017 AL/XZAL 11018  12-3-71  ALです。D面だけ日付が入っています。

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右側に縦長のフォントの2PS 606とSIDE ONEがあります。曲目は左揃いです。マトとMade in U.S.A.はラベルの下部にあります。マトの最後にPが付いています。これはニュー・ジャージー州のコロンビアの工場の事です。マトリクスはXZAL 11015/ZXAL 11016/XZAL 11017/XZAL 11018 GLです。A面からC面は枝番がありません。

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 右側に2PS 606とSIDE 1があります。下部のマトの最後にBWがあります。これはニュー・ジャージー州のBestway Products,Inc.製です。リムはありません。マトリクスはXZAL 11015 BEST ①/XZAL 11016 BEST ②/XZAL 11017 BEST ③/XZAL 11018 GL BESTです。

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右側に太い文字で2PS 606とSIDE ONEがあります。ラベルの色は鮮やかな青です。リムはありません。マトの最後にWがあります。これはカリフォルニア州のH.V. Waddell製です。マトリクスはXZAL 11015-W ②/XZAL 11016-W ②/XZAL 11017-W ②/XZAL 11018 GL-W ①です。

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上と同じ文字の配置ですが、リムがあります。レコードの溝からこちらを後期と判断しました。こちらもカリフォルニア州のH.V. Waddell製です。マトリクスはXZAL 11015-W ②/XZAL 11016-W ②/XZAL 11017-W ①/XZAL 11018 GL-W②です。2枚目のマトの枝番が上のマトと逆となっています。

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左側に2PS 606が、右側にSIDE ONEがあります。曲目は左揃いとなっています。ラベルの色は濃い青です。マトの最後にTHがあります。これはインディアナ州のColumbiaの工場の事です。マトリクスはXZAL 11015-1/XZAL 11016-2/XZAL 11017-1/XZAL 11018-GLです。他に後期型のマトで枝番が-4/-4/-5/-6でABC面の頭にT1が、D面だけT2のものを確認しました。また、こちらのラベルの色は普通の青です。

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薄い青のラベルで画像では判断しずらいですが左側に2PS 606とXZAL 11015 PHが、左側に小文字でside oneがあります。マトの後のPHはインディアナ州のPRC Recording Corp.製です。この工場は以前のPhilipsの工場です。マトリクスはXZAL 11015-1/XZAL 11016-1/XZAL 11017-2/XZAL 11018-GLです。

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右側にSIDE ONEと2PS 606があります。黒っぽい濃い青です。プレス工場コードはMですが、どこの工場なのか不明です。ご存知の方がいらっしゃいましたらご連絡願います。マトリクスはXZAL 11015 ① △16598(1)/XZAL 11016 ② △16598-X(4)/XZAL 11017 ① △16599(3)/XZAL 11018-RE GL  △16599-X(5)です。

(追記:2020年11月12日)レコード好きさんからこのレコードはカリフォルニア州のMonarch records製との情報を頂きました。△マークと採番時の裏面にXを入れる記入方法がMonarch Recordsの特徴だそうです。レコード好きさん、ありがとうございました!

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薄い青で画像では判断しずらいですが、左側に2PS 606とXZAL11015 CJが、右側に小文字でside oneがあります。レコードの溝から後期のプレスと判断しました。CJというのはプレス工場コードなんですがどこの工場なのか不明です。マトリクスはImp⇔XZAL 11015-1-11//D-1⇔XZAL 11016 RE-1 P CR 10/81//C-3⇔XZAL 11017 P CR 9/81//Imp⇔XZAL 11018 PS 606・7-D-3-1 PRCです。B面とC面にそれぞれ10/81、9/81と日付があります。この日付の間にスラッシュがあるので各面の境は//です。またこのレコードだけSTERLINGの刻印はありません。

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「Brown Sugar」と「Wild Horses」の2曲はスト-ンズ・レーベルの曲ですが、この2曲を録音したときはストーンズがまだデッカに所属していた時の録音というメチャクチャな理由でここへ収録されたそうです。最初にも書きましたがこの2曲は最初ラフ・ミックスが収録されていました。これは以前ブログで紹介しましたので最後にURLを書いておきます。アメリカの編集盤らしくアメリカ初のベスト10圏内に入ったヒット曲「Time Is On My Side」から始まっています。また、B面曲の「Play With Fire」が入っていますが、この曲はUSA盤の『BIG HITS』にも収録されていたのでアメリカでは人気があったんでしょうか?あとアルバムからは「Under My Thumb」が収録され、「Midnight Rambler」は『GET YER YA-YA'S OUT』のライヴ・ヴァージョンです。その他はシングル曲が収録されており60年代のストーンズを振り返るのは格好のアルバムだと思います。「Brown Sugar」と「Wild Horses」のラフミックスについては以前のブログで取り上げていますのでよろしかったらご覧になってください。↓

jukeboy.hatenablog.com

ROLLING STONES フランス盤 AFTERMATH いろいろ!!

ローリング・ストーンズのフランス盤『AFTERMATH』です。曲目はUK仕様で、フランスではこのアルバムから初めてステレオが登場しました。1966年5月に発売され、規格番号はモノラルが158.021 S、ステレオが258.021 Sです。ジャケットのデザインはUK盤と同じで、表側だけコーティングされています。日本盤のいわゆるぺらジャケのような感じです。

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右上に規格番号があります。上がモノラル、下がステレオです。モノラルは158で始まり、ステレオは258で始まっています。ステレオは番号の左側にSTEREOのクレジットがあります。モノラルは今までのフランス盤同様MONOのクレジットはありません。

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左下にDECCAのロゴがあります。上がモノラル、下がステレオです。ステレオの方はよく見るとロゴの中にStereoの文字が組み込まれています。これってフランス盤独自の斬新なデザインですよね!

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裏ジャケです。こちらも写真、解説などのクレジットはUK盤と同じです。上下フリップバック仕様となっています。

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モノラル盤の右下の部分です。DECCAのロゴの上に規格番号の158.021 Sがあります。MONOの文字は何処にもなくこの番号で判断するしかありません。ロゴの下にMade in Franceがあります。

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ステレオ盤の右下の部分です。表側同様DECCAのロゴの中にStereoの文字があります。ロゴの上に規格番号の258.021 Sが、下にMade in Franceがあります。

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ラベルです。こちらはフランス・デッカのモノラル用の黒ラベルになります。上部に6角形の枠のデッカのロゴがあります。リムの上部にMADE IN FRANCEがあります。タイトル表記はAFTER-MATHと途中でハイフンが入っています。右側にマトリクスと規格番号、面表記があります。面表記はFace 1/Face 2です。曲目はMothers little helperのように最初の一文字のみ大文字となっています。また、作者クレジットはK. Richard-M. Jaggerとキースが先にクレジットされています。マトリクスは機械打ちでXARL 1209 C1/XARL 1210 C2です。レコードは厚くしっかりとした造りです。

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B面のラベルです。

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『AFTERMATH』で初めて登場したステレオ用の黒ラベルです。オープン・デッカで中央の枠の中にSTEREOPHONIQUEと書かれています。デッカのロゴの上に小さくMADE IN FRANCEがあります。右側に規格番号と面表記があります。面表記はFace 1/Face 2です。モノラル盤同様タイトルの途中にハイフンが入っています。曲名も最初の一文字のみ大文字となっています。作者クレジットもキースが先になっています。マトリクスは機械打ちでC-ZAL 7209 R3 +△/C-ZAL 7210 R3 +△です。レコードは厚くしっかりとした造りです。

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B面のラベルです。

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こちらは70年代のステレオのラベルです。薄い黒になっています。デッカのロゴの下はFULL FREQUENCY STEREOPONIC SOUNDとなっています。MADE IN FRANCEは一番下へ移動しています。おそらくこの頃になるとモノラルの生産は終わっていると思います。タイトルのハイフンや作者クレジットがキースが先になっているのも今までと変わりありません。マトリクスは機械打ちでC-ZAL 7209 R3 +△/C-ZAL 7210 R3 +△と上のオリジナル盤と同じマトです。このレコードのジャケットはオリジナル盤と同じですが、裏ジャケのフリップバックがなくなっています。発売日を表すクレジットは11-71となっています。また、レコードはオリジナル盤に比べやや薄くなっています。

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B面のラベルです。

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音はモノラル、ステレオ共にUK盤と同じ音圧、音質でしっかりした音が楽しめます。フランスではファーストから前作の『OUT OF OUR HEADS』までモノラルのみの発売で疑似ステでの発売はありませんでした。他国のように変な疑似ステを発売しなかったのは潔いような気がします。そしてこのアルバムで初めてリアル・ステレオが登場しましたが、ジャケットのDECCAのロゴの中にSTEREOの文字を組み込むアイデアはよく考えたな、と思います。逆に考えるとモノラルはジャケットのどこにもMONOとクレジットが無いのでこのモノラル盤だけ見ているとモノラルなのかステレオなのかわからないような気もしますね(笑)。フランス盤の『AFTERMATH』はジャケットもコーティングされていて美しく、音もいいのでオススメです!