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jukeboy’s diary

ローリング・ストーンズを中心にいろいろな珍しいレコードを紹介しています。

ローリング・ストーンズ USA幻のデビュー・シングルSTONED!!

ローリング・ストーンズのアメリカでのデビュー曲は64年3月6日にリリースされた「Not Fade Away/I Wanna Be Your Man」ですが、その前の2月17日(1月説も)に「Stoned/I Wanna Be Your Man」のシングルがリリースされたことは有名な話です。本国では「I Wanna Be Your Man」がA面で2枚目のシングルとして63年11月1日に発売されています。当時、日本をはじめ多くの国が「I Wanna Be Your Man」をデビュー曲にしましたが、なぜアメリカではAB面逆に発売しようとしたのでしょうか?ブッカーT&MG'sのようなバンドだと思ったのでしょうか?この時期だとビートルズはアメリカでは既に有名になっていたのでLennon-McCarteny作品の「I Wanna Be Your Man」をA面にして出せば売れるような気がするのに謎ですね~。とにかく売れないと判断したのか市場からすぐに回収され現存するのはごくわずかです。

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レギュラー盤は60年代初期ロンドンのpurple/whiteラベルです。マトリクスは手書きでDR 31955 1a/DR 31954 1aです。Bell Soundの刻印とエンジニアSam Feidmanのサイン"sf"があります。マトから判断すると「Stoned」はB面とも考えられますが、ここでは一般的な資料から「Stoned」をA面として話を進めていきます。作者のクレジットはJagger;Phelgeと誤記(正確にはNanker Phelge)されています。なお、規格番号の部分が45-LON 9641Vと表記されたものも存在するようですが未確認です。

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こちらはラベル違いです。上のレコードではTHE ROLLING STONESの文字が横一列になっていましたが2行に渡って表記されているラベルです。マトリクスは手書きでDR 31955 1E MR P △-51259-X /DR 31954 1E MR P △-51259-Xです。MRとPは丸で囲まれています。Bell Soundの刻印とエンジニアSam Feidmanのサイン"sf"があります。

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こちらは「I Wanna Be Your Man」側です。こちらはタイトル、グループ名共に2行に渡って表記されています。マトの枝番が1Eですのでこちらが後のプレスかも知れません。

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「I Wanna Be Your Man」は次の正式なデビュー盤「Not Fade Away」のB面に再び収録されましたが、そのシングルでもマトは同じDR 31954が使われているので流用したと思われます。次はプロモ盤。LONDONのプロモ用に使われたblack/whiteラベルです。マトは手書きでDR 31955 1b/DR 31954 1bです。レギュラー盤とほぼ同じデザインですが規格番号にVが追加されています。プロモ盤も全て作者が間違っています。プロモ盤の数は500枚ともいわれています。

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こちらは45 LON 9641が縦表示になり、PROMOTIONAL COPYが左下に移動したタイプのプロモ盤です。マトリクスは手書きで1C/1Cに変っています。

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あとこちらは「Not Fade Away」にも存在する白ラベルのプロモです。マトリクスは手書きで1E/1Cです。ここまで全部作曲クレジットが誤記表示です。

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尚、隣国のカナダではこのカップリングで64年3月2日に発売されましたが回収は免れたようです。規格番号はL.9641、60年代前半にレギュラー盤で使用された青いラベルです。マトは手書きでDR 31955/DR 31954です。やはりクレジットがJagger;Phelgeと誤記されています。売れなかったのかあまり見かけることはありません。

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78年にはアメリカのファンクラブで100枚限定でピクチャー・スリーヴが作られましたが、いかにもコピーといった感じのチープな作りです。表側は何故かミック、ブライアン、ビルの3人しかいません。紙質も60年代のロンドンPSとは違い艶がありません。

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こちらは裏側です。なんだか面白いポーズをとっています。まるでFAXで写真を受信したような画質でキースの顔が黒くなってしまってます。画像ではわかりずらいですが上部のレコード取り出し口中央が丸く切り込まれています。

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しかしホントに謎が多いシングルですね。64年のアメリカではストーンズは全く無名だったのでレーベル側も売り出しに試行錯誤していたのが伺えるような気がします。あっ!今日はミックの73歳の誕生日です。子供も生まれるしまだまだ元気ですね~。