jukeboy’s diary

ローリング・ストーンズの珍しいレコードを紹介しています。

ローリング・ストーンズ GREATEST HITS オランダ盤人気ジャケット!!

ローリング・ストーンズのオランダ盤『GREATEST HITS』(DU 175 000)です。オランダでは2枚目のアルバムとして64年10月に発売されました。日本でも人気が高くユニバーサルのCDボックスのジャケットにもこのデザインが使われています。64年盤はモノラルでしたが、68年には規格番号をNU 370 101と変えステレオ(疑似ステレオ)として再発されています。アルバム未収録のシングルやEPの曲で構成されている水増し的なアルバムです。これがセカンド・アルバムとなってしまったためUKの『No.2』をオランダでは『No.3』とタイトルを変え発売しました。アルバムの水増し商法はアメリカ盤みたいですね(笑)。ジャケットはメンバー5人とグループ名、曲目だけのシンプルなデザインです。段差のあるグループ名のデザインはベルギー盤にも見られます。曲名は青と黒に分かれて書かれていますがシングル曲を青にするなら「Come On」が青で「Empty Heart」は黒になるはず?調べたらオランダでは64年9月に「Empty Heart/Around And Around」というシングルが発売されていて、「Come On」はその前の64年8月発売の「Tell Me」のB面扱いでした。なんと「Empty Heart」がシングルA面!これでこの青と黒はシングルA面曲を青い文字で印刷していたことが判明。「Empty Heart」はシングルA面としてはインパクトが弱いような気がしますが…オランダではヒットしたのでしょうか??ちなみにオランダでのデビュー曲は64年2月発売の「I Wanna Be Your Man/Stoned」でした。

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64年10月に発売されたDU 175 000のリア・カヴァーです。右上にDECCAのロゴ、規格番号があります。フリップバックではありません。また、表側と曲順が違いますがリア・カヴァーの方が正しい曲順となっています。表側同様シングルA面曲が青になっています。

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68年にステレオとして発売されたNU 370 101の方はフリップバックになっています。規格番号がDECCAのロゴの上に移動し、ロゴの下にSTEREOとあります。当然疑似ステです。なお、ステレオの後期はフリップバックではなくなりノンフリップバックになっています。

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上からモノラル(DU 175 000)、ステレオのフリップバック(NU 370 101)、ステレオのノンフリップバックです。後期のステレオは規格番号の位置が左側へずれています。

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DU 175 000の方のラベルです。オランダの60年代初期型のブルーのオープン・デッカ(モノラル用?)となっています。下にMADE IN HOLLANDのクレジットがあります。マトリクスは機械打ちで6 AA 175 000 1L 1 670 114/6 AA 175 000 2L 1 670 111です。 

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NU 370 101の方のラベルは60年代中期に登場したステレオ用のラベルとなっています。四角い枠の中にSTEREO、規格番号、MADE IN HOLLAND等のクレジットがあります。マトリクスは機械打ちでAA 846 037 1Y 1 1964 670 D 4/AA 846 037 2Y 1 P1964 670 D 11です。B面のPは丸で囲まれています。P1964となっているので資料では68年にステレオが発売されたとなっているのが少し謎になってきます。

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後期のステレオは規格番号のところが846037とマトリクスの番号に変更になっています。色も薄い青になっています。マトリクスは上と同じでAA 846 037 1V 1 1964 670 D 4/AA 846 037 2Y 1 P1964 670 D 11です。

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このアルバムの次に、65年2月に発売された『No.3』のリア・カヴァーです。UKの『No.2』と表裏全く同じでよく見るとタイトルの部分だけが3と変わっています。一部UK盤のジャケットを輸入して『No.2』のままで発売されたようで、こちらの方を買った人はジャケットは2なのに、中のレコードは3になっていてアレレ?と思ったでしょうね。この『No.3』ものちにサイケ調になったりデザインを変え何度も再発されていますがこれは別の機会に触れます。

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71年にはジャケットのデザインを新装して再発されました。フロントは67年頃のストーンズです。規格番号は6835 110と変更になっています。

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リア・カヴァーです。65年頃のストーンズの写真と右側に曲目があります。当時オランダのアルバムでは聞けなかった曲が収録されているので案外便利なアルバムだったと思います。STEREOのクレジットがありますが疑似ステです。

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ラベルです。68年盤と同じステレオのデザインですが規格番号が変更となっています。また曲目も左揃いだったのに対し中央揃えになっています。

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再発盤の後期プレスです。いつ頃のプレスか分かりませんが中心の穴の周辺がプラスティックになっています。規格番号とラベルのデザインは同じですが色が薄い青です。ジャケットは全く同じものです。

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ここまでオランダ盤『GREATEST HITS』を紹介してきましたが、これと似たような立場にあるアルバムがフランスとドイツで2枚目のアルバムとして発売された『AROUND AND AROUND』ですが、それに続く3枚目(UK盤の『No.2』)をフランスでは『No.3』にしたのに対しドイツでは何故か『No.2』のまま発売しています。イギリスではシングル曲をアルバムに収録しませんでしたが当時は国によって勝手にアルバムを作れたある意味いい時代だったですね!