ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ UK盤BIG HITSいろいろ!!

ローリング・ストーンズ初のベスト・アルバムUK盤『BIG HITS』です。サブ・タイトルは[HIGH TIDE AND GREEN GRASS]でイギリスでは66年11月4日発売されました。アメリカでは曲目、ジャケットが違いますが66年4月に発売されているのでイギリスでは7ヶ月遅れの登場となります!現在ではUS盤の方が馴染みがありますが、アナログ時代からの古いファンはやっぱりこちらですよね~。デビュー曲「Come On」から当時の最新曲「Have You Seen Your Mother~」までヒット曲が並んでいます。フロントはふてぶてしいいかにもストーンズらしいジャケットです。この写真はUSA盤のシングル「Have You Seen Your Mother~」にも使われています。リア・カヴァーはUS盤の表側と同じ写真が使われています。規格番号はTXL 101(モノラル)、TXS 101(ステレオ)です。中のブックレットはUS盤と同じです。これと『サタニック~』がLK、SKLナンバーではなくTXL、TXSナンバーとなっていますが両方共特殊なジャケットのせいでしょうか?ラベルの色もモノラルはブルー、ステレオはグリーンになっています。印刷所は全てRobert Staceです。

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リア・カヴァーです。US盤のフロントと同じ写真+曲目です。左下にDECCAのロゴがあります。初回盤は背に単独でMONO、STEREOとクレジットされているのでリア・カヴァーには区別するクレジットがありません。

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タイトル、グループ名は通常は左側の青緑ですが白っぽい緑のものがあります。ともに初回のジャケットで同じ印刷所、青緑の方が背にモノラル、白っぽい方が背にステレオのクレジットがありますが区別してたんでしょうか?メンバーの写真も白っぽいのでおそらく印刷の加減だと思いますが…?とりあえずふたつのジャケットを並べてみました。

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写真集最後のページにDECCAのロゴがあります。

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上の写真の左側に印刷所Robert Staceとラミネートの会社のクレジットがあります。

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モノラル盤のラベルです。オープン・デッカ、ブルーのラベルです。マトリクスはXARL-7503-1A/XARL-7504-3Aです。

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ステレオ盤のラベルです。オープン・デッカ、グリーンのラベルです。マトリクスはXZAL-7503-3W/XZAL-7504-4Wですが、もっと若いのがあると思います。

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70年頃に登場したボックスト・デッカです。マトリクスはXZAL-7503-3W/XZAL-7504-4Wです。 

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70年代中期からのラベルです。この頃にはステレオだけになりラベルの色も青に変わります。マトリクスはXZAL-7503-6D/XZAL-7504-6Dに変っています。この盤では違うマスターが使われ「Paint It Black」「It's All Over Now」「Heart Of Stone」「Time Is On My Side」が疑似ステからリアル・ステレオに変っています。ジャケットは見開きで中のブックレットはポスターのように別になっています。

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こちらは灰色っぽい色のラベルとなっています。マトリクスのカッコの形が違い、上のラベルでは中央にあった疑似ステの表記が右側の規格番号の下へ移動しています。このレコードも上と同様4曲がリアル・ステレオに変更されています。マトリクスも上と同じでXZAL-7503-6D/XZAL-7504-Dです。

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おそらく80年代に入ってからのラベルだと思います。文字が全体に小さくなり、ラベルの下部にあった著作権表示が規格番号の上に移動しています。こちらも上同様4曲がリアル・ステレオで収録されています。ジャケットはただの見開きとなっています。マトリクスはXEAL 7503 A// 8T ▽ 4 20/XEAL 7504 B// 8T ▽ 420です。最初のXZALがここではXEALとなっているのはおそらく打ち間違えたと思います。

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ここからはジャケットの移り変わりです。背表紙です。上から①初回盤モノラル、②初回盤ステレオ、③モノラル/ステレオ兼用で裏ジャケの穴から見える色でモノラル/ステレオを見分けるタイプ、④後期のステレオのみのジャケットの背です。

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モノラルのリア・カヴァーのクレジットの部分です。手前が背①のモノラル専用のジャケットで背にMONOとあるのでここにはクレジットはありません。奥が背③の兼用ジャケットでモノラル専用インナーの赤い色をこの穴から判別するようになっています。f:id:jukeboy:20160916204601j:plain

ステレオのリア・カヴァーのクレジットの部分です。表から順に背②のステレオ専用ジャケットでここにはクレジットはありません。次が背③の兼用ジャケットでステレオ専用インナーの青い色をこの穴から判別するようになっています。3番目は背④の初期型です。モノラルが消え穴がふさがれて点だけの中途半端なデザインになっています。これは過渡期だったのかあまり見ることがありません。一番奥が背④の後期型で、STEREO TXS 101のクレジットのみになっています。

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また、中のブックレットですが、70年代後半プレスではジャケットにとじ込みではなく3面見開きのポスターになってしいました。画像のポスターの右下に新たにTXS 101と印刷されています。

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ポスターの図柄は片面はブライアン、メンバーの細かいショット、キースです。

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片面はビル、ミック/ブライアンと曲目、チャーリーです。新たに作り直しているので単にブックレットが外れてしまったわけではありません。 

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ブックレットがなくなってしまったので見開きの内側も下のように通常の最初と最後のページだけになっています。見開きの両側に取り出し口があり、片側にポスターが収納されています。

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先にも書きましたが、後期プレスの-6D/-6Dのものは4曲が当時としては珍しいリアル・ステレオに変ってるので要注意です!またジャケットのモノラル、ステレオを区別する部分も時期により変化しているのでレコードのラベルを見ないで初期盤を見分けるには意外と便利かもしれません。イギリスではシングル曲をアルバムに収録しなかったので当時は便利なアルバムだったと思います。私もストーンズを聞き始めの頃「Come On」や「It's All Over Now」などはこのアルバムで初めて聞きました。同じ年にビートルズもベスト『OLDIES』を出しているので面白いですね。