ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ UK盤OUT OF OUR HEADSいろいろ!!

1965年9月24日に発売されたイギリスでの3枚目のアルバム『OUT OF OUR HEADS』です。規格番号はモノラルLK 4733、ステレオSKL 4733です。日本では80年代まで発売されなかったので古くからのファンには馴染みがないアルバムかと思います。しかしライヴ音源やシングル曲で水増ししたUSA盤『OUT OF OUR HEADS』『DECEMBER'S CHILDREN』と比べると内容が濃いアルバムだと思います。ジャケットはUSA盤の『DECEMBER'S CHILDREN』と同じ写真が使われていますがこちらの方がメンバーの部分が小さくすっきりした印象を受けます。また、UK盤では初めてジャケットにタイトルとグループ名が印刷されています。

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リア・カヴァーです。こちらも基本的にはUSA盤の『DECEMBER'S CHILDREN』と同じデザインです。

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フロント・カヴァーの左上のMONO、STEREOと規格番号の部分です。80年代のステレオではこの部分が空欄になっています。 

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リア・カヴァーの左上のMONO、STEREOと規格番号の部分です。

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印刷所はRobert Staceで、一部の盤にClout & Baker Ltd.が存在します。印刷所の部分です。またDECCAのロゴの上にあるクレジットが両方共©965とミスっています。これは最終プレスまで修正されませんでした。

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また写真では分かりずらいですが後期盤(左側)はジャケットの色が薄緑になっています。

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モノラルのインナーです。DECCAのモノラル専用のものが使われています。

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モノラルのラベルです。マトリクスはARL-6973-8B/ARL-6974-9Aです。プレス時にトラブルでもあったのか何故かこれより若い番号は見たことがありません。あと、このラベルでは-7B/-12Aを確認しました。

(2018年7月31日追記)ffrrさんからの情報でマトリクスの枝番が-7B/-7Aがあるとの情報を頂きました。ありがとうございました。

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上のラベルとほぼ同じですが、マトのかっこの形とタックスコードのK/Tの位置など微妙に違うラベルです。このラベルのデザインでは-8B/-10A、-8B/-12A等確認しています。

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上の2枚とは曲目の活字の書体が全く違うタイプです。マトリクスはARL-6973-9B/ARL-6974-10Aです。このタイトルのモノラルでのボックスト・デッカは存在しません。

(2019年10月8日追記)このラベルで-7B/-7Aの両面末尾が7を入手しました。この両面7が現時点で一番若いマトだと思います。

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A面のマトです。

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B面のマトです。

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ステレオのインナーです。DECCAのステレオ専用としては最初期のものだと思います。

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その反対側です。

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ステレオのラベルです。マトリクスはZAL-6973-1W/ZAL-6974-1Wです。モノラルと違いこちらは後年まで-1W/-1Wのままでした。こちらのラベルがオリジナル盤と言われています。

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上のラベルと違うタイプです。Side 1が左側に、P1965が下に移動しています。曲目の部分が全く違い、上のラベルではラベルの中央に分けてクレジットされていた出版社のクレジットが曲名と作者の後にあります。マトリクスは同じです。こちらは68年以降のプレスと言われています。

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70年代に登場したボックスト・デッカです。マトリクスは-1W/-1Wのままです。レコードの内袋は正方形の青が4ヶ所ある70年代前半のものです。

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こちらは上のラベルからP1965が規格番号の上に移動したものです。こちらもマトリクスは-1W/-1Wのままですがレコードの内袋が80年代に近いのでこちらを後に載せました。 

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こちらが最終プレスだと思います。ジャケットの左上のSTEREOのクレジットがなく、レコードの内袋もImportant Noticeと書かれた80年代ものです。マトリクスは今までと違いEAL 6973 4V▽ED 1/EAL 6974 4V▽ED 1 2です。なお、STEREOの印刷所は全てRobert Staceでした。

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 今までに紹介してきたUK盤のファースト、No.2、ビッグ・ヒッツ、サタニックと比べてヴァリエーションは少ないですが、モノラルが-8B/-9Aから始まっているのと、裏ジャケが©965とミスっているのに修正されなかったのが不思議ですね。モノラルが-8B/-9Aから始まっている事は10年位前にマニアの方とメールで「これが一番若いですね。」と話題になり、その後も意識して探していますがこれより若い番号は未だに見ていません。ビートルズはマトリクスや、ジャケット等で初版の研究が進んでいますが、ストーンズのUK盤はなかなか初回を判別できないタイトルが多いですね。しかしこのアルバムはCD時代になってからよく聞くようになりましたが聞けば聞くほど渋くていいアルバムだと思います。