ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ まだまだあったSTONESミス・クレジット!!

ローリング・ストーンズの「Stoned」を「Stones」とミスっているのは先日、南アフリカ盤と南ローデシア盤を紹介しましたが、スペインとギリシャでも同じように間違えています。スペイン盤はジャケットまで「STONES」となっていて面白いです!スペインでは65年頃までシングル盤の発売は無く、7インチは全部4曲入りのEPでまとめて発売されています。これはフランスでも同じですね。規格番号はSDGE 80652で1964年4月の発売です。マトリクスは機械打ちでQEI-6422/QEI-6421です。ジャケットでは「Not Fade Away」「Little By Little」「I Wanna Be Your Man」「Stones(Stoned)」の順でクレジットされていますが、マトから見ると何故か「I Wanna Be Your Man」側の方が番号が若いです。

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チャーリーの足元の「STONES」の部分を拡大した写真です。ラベルのミスはありますが、ジャケットまでミスっているのは珍しいです!

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裏ジャケです。グループ名と曲目のシンプルなデザインです。

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裏ジャケの曲目の部分です。ここでも「STONES」とミスっています。最後まで訂正がなかったので当時のスペインの人はずっと「Stones」という曲名だと思っていたんでしょうね。

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ラベルです。初期スペインの6角形のDECCAのロゴのものです。4曲入りですが33回転ではなく45回転です。余談ですが、「I Wanna Be Your Man」のポール・マッカートニーのスペルがジャケットは正確ですがラベルの方だけMcCartheyとミスっています。これは当時の日本盤でもLemon, McCarthyと間違っていましたね!

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スペイン盤のシングルは独自のジャケットでかなり面白いのでまたの機会にまとめて紹介します。

次はギリシャ盤の「I Wanna Be Your Man/Stoned」です。ギリシャではデビュー・シングルとして63年の終わりに発売されました。B面のタイトルが「STONES」となっています。UK盤と同じくカーヴド・デッカで、その下にMADE IN GREECEとあります。規格番号は45-GD 5040、マトリクスは手書きでXDR 31945/XDR 31955です。

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ギリシャ盤のシングルは一部を除き下のようなギリシャのデッカ専用のカンパニー・スリーヴに入っています。

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ギリシャでのこの次のシングル「Not Fade Away」にだけピクチャー・スリーヴが存在しますが、その裏側にディスコグラフィが載っていてそこでも「Stones」となっています。

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その上のギリシャ語で書かれた文はどうやらメンバーの紹介文だと思いますが、なんて書いてあるのか分かりません(笑)。カッコのなかの21というのは年齢だと思いますが…。

これでイギリス、南アフリカ南ローデシア、スペイン、ギリシャを紹介しましたが今のところ「Stones」とミスっているのを確認したのはこの5ヶ国だけです。イギリスでは間違いに気づいてすぐに「Stoned」と訂正しましたが、他の国での訂正盤は見たことがありません。スペインやギリシャの近隣の国では「Stoned」となっているのに何故こういうミスが生じたのか分かりません!ミス・クレジットは他にも「Fortune Teller」が「Fortune Letter」に、「Honky Tonk Women」が「Woman」となっていたりといろいろあるのでまたの機会にミス・クレジットをまとめてみようと思います。