ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ UK盤 NO STONE UNTURNED いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUK盤『NO STONE UNTURNED』です。1973年10月5日に発売され、規格番号はSKL 5173です。同年4月にイギリスやヨーロッパ各国、日本でシングル発売された「Sad Day」を始め、シングルのB面曲や当時のイギリスで未発売だった曲を中心に編集されたアルバムです。ジャケットはシングル「Jumpin' Jack Flash」で使われていた写真を使っており、表側だけコーティングされています。DECCAのロゴはなく、タイトルだけのシンプルなデザインです。

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左上のタイトルの部分です。

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裏ジャケです。このアルバムは後年まで細部のクレジットの変化はありません。

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裏ジャケ上部に曲目があります。こちらはA面の曲目です。疑似ステの曲には米印のマークが付いています。「The Singer Not The Song」はここではステレオという事になっていますが、疑似ステです。

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B面の曲目です。右上に規格番号のSKL 5173があります。他のUK盤はこの規格番号のところにSTEREOのクレジットがありますが、疑似ステの曲が多いせいかこのアルバムにはありません。

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右下にステレオの曲と疑似ステの曲の判別するマークの説明があります。

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左下にDECCAのロゴと住所、印刷所のクレジットがあります。このアルバムの印刷所は全てRobert Staceです。Made in Englandがジャケットの隅に縦書きでクレジットされています。

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ラベルです。ボックスト・デッカの青ラベルで、このレコードはラベルのヴァリエーションはありません。マトリクスは逆さ文字ではなくなっています。規格番号の下に疑似ステの表示があります。マトリクスは機械打ちでXEAL-12555-P-1W/XEAL-12556-P-1Wです。この他にB面のマトが-2Wのものを確認しました。

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80年代に入ってからのラベルです。ラベルの色は薄い青となっています。曲名、作者、出版社のクレジットが1曲1行となっています。マトリクスは機械打ちでXEAL-12555.P-2W/XEAL-12556.P-2Wです。上のラベルでは数字とPの間はハイフンでしたがこちらはドットとなっています。過去2作同様こちらも80年代特有の長いマトがあるのかは確認出来ませんでした。

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このアルバムは主にイギリスでアルバム未収録の曲が収録さてれおり「Poison Ivy」と「Money」はファーストEPからです。「Child Of The Monn」はアメリカで68年のプロモ・シングルではリアル・ステレオがありましたがレギュラー盤では72年の『MORE HOT ROCKS』に初めて収録されました。イギリスではこのレコードで初めてリアル・ステレオで収録されています。「Sad Day」はアメリカで「19th Norvous Breakdown」のB面に収録されていましたがその他の国では未発売で先にも書きましたが当時各国でシングル発売されましたね。「Congratutions」はUSA盤の「12X5」に収録されていましたがイギリスでは初登場です。この曲に関してはイギリス以外の国では既に発売されていたので本国で発売されていなかったなんて意外ですね!そして問題なのが「2120 South Michigan Avenue」でここではショート・ヴァージョンのリアル・ステレオが収録されています。後に全曲リアル・ステレオで登場するEP「5X5」の中で最初にステレオで登場しました。現在ではロング・ヴァージョンのステレオが聞けますね!残りの3曲はイギリスでシングルB面に収録されていてアルバムには初めて収録されました。今では珍しくない音源ばかりですが、こうやって見ると当時のイギリスでは未発売だったり結構マニア向けの画期的なアルバムだったという事が分かります。デッカはストーンズが離れてからたったの2年の間に5枚もの編集アルバムを作りましたがこれで一旦休止し、この後は75年の未発表曲を集めた『METAMORFORSIS』へと続きます。