ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリングストーンズ 500枚限定だったイタリア盤 No.2 !!

ローリング・ストーンズのイタリア盤『No.2』です。1965年1月に発売され(65年夏頃の説もあり)、規格番号はLKI 4706です。イタリア盤の規格番号はLKの後にIが付いているのが特徴です。内容はUK盤の『No.2』と同じです。イタリアではファースト・アルバムはナント!1975年まで発売されず、このアルバムがイタリアでの最初のアルバムになります。当時のイタリアの人は『No.2』があるなら『No.1』はどうした?と不思議に思ったでしょうね(笑)。そしてストーンズのアルバムは売れないと思ったのか分かりませんが、当初プレス数は500枚だけだったらしいです。(200~300枚説もあり)よってこのアルバムはドイツの『BEAT BEAT BEAT』よりも見かけません!私も過去30年間で2回見ただけです。ジャケットはUK盤と同じ写真が使われています。厚紙でしっかりとした作りになっており、表面だけ艶のあるジャケットです。

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左上にMONOとLKI 4706があります。表側から見た時にこの部分がLKIなのでイタリア盤と判断で出来ますね。

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右下にDECCAのロゴがあります。

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裏ジャケです。こちらはイタリア独自のデザインになります。THE ROLLING STONES No.2の部分だけ赤です。この部分が赤のものがファースト・プレスで、セカンド・プレスはこの部分が黒に変わります。

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右上にMono LKI 4706があります。

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右下にフォトグラファーのデビット・ベイリーのクレジットがあります。

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左下にDECCAのロゴとこのアルバムを録音したシカゴ、ハリウッド、ロンドンの各スタジオのクレジットがあります。

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曲目の下にイタリア語でジャック・ニッチェとイアン・スチュワートの参加している曲名と楽器のクレジットがあります。

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イタリアのオリジナル・インナーです。これは最初期に使われていたもので殆ど残っていません。 

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文字の部分です。TAKE GOOD CARE OF YOUR RECORDSと書かれています。

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ラベルです。65年から69年まで使われていたワインレッドのモノラル用のラベルです。右側にLKI 4706とその上にマトの逆さ文字があります。面表記はFacolata 1/Facolata 2です。ラベルにはタイトルのNo.2がありません。厚くしっかりとしたレコードです。マトリクスは機械打ちでXARL-6619-2A/XARL-6620-2Aです。 

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B面のラベルです。

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1975年にはデッカの過去のカタログがまとめて発売され、『No.2』も同時に再発されました。それまでイタリアで未発売だった『ファースト』と『サタニック』の2枚はこの時イタリアで初登場となっています。また、『OUT OF OUR HEADS』から『BETWEEN THE BUTTONS』までのステレオもこの時に初登場です。再発盤の『No.2』はUK盤と同じく四方に白い枠があり、左上に規格番号があります。

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左上の規格番号の部分です。LKIとなっているのでイタリア盤と分かります。

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裏ジャケです。オリジナルはイタリア独自のデザインしたが再発盤はUK盤と同じデザインになってしまいました。

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ラベルです。70年代に使われていたボックスト・デッカのモノラル用の赤ラベルです。こちらにもタイトルNo.2がありません。面表記はSide 1/Side 2です。マトリクスは機械打ちでXARL-6619-1A/XARL-6620-1Aです。

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B面のラベルです。

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60年代に発売されたイタリア盤は『FLOWERS』までモノラルだけで発売され、『BEGGARS BANQUET』でモノラルとステレオの両方が発売され、その次の『スルパス』以降はステレオだけという変則的な発売となっています。ジャケットは厚紙で、レコード盤も厚くしっかりとした造りになっています。UKモノラル盤同様音圧が高く硬くキレのある音です。『No.2』のオリジナル盤の方は500枚だけのプレスとは当時のイタリアではアルバムはあまり需要がなかったんでしょうか?そういえばシングルは今でも中古で良く出回っていますが、初期のアルバムはあまり見かけませんね。一番面白いのは最初にも書きましたがN0.2が出ているのにNo.1がなかったことです。当時のイタリアの人の混乱が窺えるような気がします。まあ、日本でも当時は『DECEMBER'S CHILDREN』が発売されなかったりしたのでその国の事情があると思いますがファーストが発売されなかったなんて面白いですよね!