ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ USA盤シングル I DON'T KNOW WHY いろいろ!!

ローリング・ストーンズのUSAシングル盤「I Don't Know Why/Try A Little Hearder」です。1975年5月27日に発売され、規格番号はABK-4701です。2曲共この後6月6日に発売された未発表曲を集めたアルバム『METAMORPHOSIS』に収録されています。レコード会社はLONDONではなくABKCOとなっており、レコードはアブコ専用の青いカンパニースリーブに入っています。

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カンパニースリーブの左下にABCKOのロゴがあります。

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カンパニースリーブの裏側です。こちらは薄い青となっています。

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右下にABCKOのロゴがあります。表側と違い、こちらはロゴの部分が色が反転して濃い青となっています。

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裏側左側に縦にアブコの住所とPRINTED IN U.S.A.があります。

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ラベルです。最初はプロモからいきます。このシングルのプロモは両面に「I Don't Know Why」が収録され、片面にモノラル、片面にステレオが収録されています。この曲のモノラル・ヴァージョンはUSA盤のこのプロモでしか聞けません。今回プロモを2枚紹介しますが2枚共作者はJagger;Richards;Taylorとミスっています。ラベル上部にABCKOのロゴがあります。規格番号の部分はABK-4701-DJとなっています。こちらはモノラル側で規格番号の上にMONOがあります。左側にPROMOTIONL COPYがあります。グループ名の下にDistributed by London Records, INC.があります。マトリクスは手書きでXRQ 75061/ZXRQ 75061Xです。マトはモノラル→ステレオの順です。これ以降のマトはレギュラー盤も含め全て手書きです。

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ステレオ側のラベルです。モノラル側と文字の配置は同じですが規格番号の上にSTEREOがあります。

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青い文字のプロモです。左上にPromotional Copy Not For Saleがあります。上のラベルでグループ名の下にあったDistributed by London Records, INC.のクレジットが右側に移動しています。規格番号の上にMONOがあります。マトリクスはXRQ 75061-1/ZXRQ 75061-2です。

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ステレオ側のラベルです。規格番号の上にSTEREOがあります。

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ここからレギュラー盤です。最初はJagger;Richards;Taylorとミスっているラベルからまとめていきます。右側にABK-4701があります。その下にプロデューサー・クレジットがあります。マトリクスはZXRQ 75061X/ZXRQ 75062です。A面のマトはプロモのステレオ面と同じです。

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濃いブルーのラベルです。プロデューサー・クレジットがグループ名の下に移動しています。Distributed by London Records, INC.は規格番号の下にあります。マトリクスはZXRQ 75061 ①  △97304/ZXRQ 75062 ② △97304-Xです。

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ここからは「I Don't Know Why」の作者がWonder; Hunter; Hardway; Riserと修正されたラベルです。作者が修正されたため版権のクレジットがAbkcoからJobete Music Co, Inc.とStone Agate Music Division.へと変更となっています。マトリクスはZXRQ 75061X/ZXRQ 75062です。このマトは作者が違っていた最初のラベルのものと同じです。

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細い活字のラベルです。左側のマトの最後にPHがあります。これはインディアナ州のPRC Recording Corp.の事です。左側にプロデューサー・クレジットが、右側にDistributed by London Records, Inc.があります。マトリクスはZXRQ 75061-1-1-1/ZXRQ 75062-2-1-1です。

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左下にプロデューサー・クレジットがあります。右下にDistributed by London Records, Inc.があります。上のラベルと配置が似ていますが文字が全く違います。マトリクスはXZRQ 75061  SHELLY  5. 14. 75/XZRQ 75062-X  SHELLY  5. 14. 75です。SHELLYはニューヨークのShelley Products, Ltd.の事です。また、このレコードはマトに日付が入っており発売の約2週間前にプレスされたのが分かります。

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文字の色が青いラベルです。規格番号の上に初めてSTEREOの文字があります。規格番号の下にプロデューサー・クレジットとDistributed by London Records, Inc.のクレジットがあります。マトリクスはZXRQ 75061-3/ZXRQ 75062-3です。

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「I Don't Know Why」はミックテイラーを加えた最初期の録音で、録音中にブライアンの死を告げる電話がかかってきた話もありますね。なお、録音は6月30日説もあるのでこの曲の録音中に電話がかかってきた説も不明な点があります。最初の頃のプレスは作者が間違っていますが、アラン・クレインが自身の収益のためわざと間違えたと疑ってしまいますよね(笑)。プロモのモノラル・ヴァージョンはステレオよりミックの声が前面に聞こえます。また、ステレオの方もプロモの方がスライドやピアノの音がきれいに響いています。このピアノはスチュによるものです。「Try A Little Harder」は64年6月~7月に録音されたアンドリュー・ルーグ・オーケストラのセッションで録音されたもので、ステレオとありますが疑似ステです。ミック以外のメンバーの参加は不明で、イントロの印象的なギターがキースなのかは分かりません。75年にこの曲を聞いた時相当古臭いと感じたのでそれまでの10年間での音楽や録音の進歩は計り知れないものだったんですね!