ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ フィリピン盤Diff.カヴァー EXILE ON MAIN STREET!!

ローリング・ストーンズのフィリピン独自のジャケットの『EXILE ON MAIN STREET』です。これは以前別ジャケットの時にジャケットだけ紹介しましたが、今回はジャケットの細部、ラベル等も紹介します。1973年1月に発売され、規格番号はCOC 2-2900です。ジャケットはリンゴを3つ口に含んだ人の写真が使われており、上にグループ名、下にタイトルがあります。見開きではなくシングル・ジャケで、USA盤のような厚紙2枚を紙で巻いた造り(紙ジャケでいうA式)となっています。なお、これと同じデザインでアウトテイクを収録したアナログ・ブートが出回っているので要注意です。ブートのジャケは最後で取り上げます。

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左上に曲目が書かれたステッカーが貼ってあります。USA盤のシールドの上に貼ってあった曲目ステッカーと同じ字体ですがこちらは周りにあった白枠がありません。

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右下にベロマークがあります。

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裏ジャケです。こちらは各国盤同様のデザインです。厚紙に台紙を貼ったものなのでジャケットを手に取った時何となく60年代のアメリカ盤のような雰囲気を感じます。

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裏ジャケ左上に表側と同じ曲目ステッカーが貼ってあります。

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各国盤にあった専用のインナーは無く、レコードは白い袋に入っています。ラベルです。ストーンズ・レコードの黄色いラベルではなくアトランティックのラベルとなっています。上から規格番号、STEREO、グループ名、タイトルの順にクレジットされています。中央の白いラインは左側にATLANTICの文字、右側にSIDE 1とアトランティックのロゴがあります。曲目の下にUSA盤と同じマトが書かれています。リムの最初にMFD. IN THE PHILIPPINS BY MARECO, INC.とあります。フィリピンでの配給元はこのMARECO, INC.という会社です。マトリクスは手書きでCOC-2-2900 SIDE-Ⅰ (ST-RS-722507 PR)/COC-2-2900 SIDE-Ⅱ (ST-RS-722508 PR)/COC-2-2900-B- SIDE-Ⅲ (ST-RS-722509 PR)/COC-2-2900 SIDE-Ⅳ (ST-RS-722510 PR)です。各面のマトの最後にUSA盤のマトがあります。   

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B面のラベルです。

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C面のラベルです。

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D面のラベルです。

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ネットから拝借した画像ですがこのフィリピン盤を模したブートレグのジャケットを載せておきます。こちらは表側です。色合いが全く違い画質も不鮮明です。曲目ステッカーの部分の曲名を見ると一目瞭然ですね!正規盤は2枚組ですが、こちらは1枚ものです。タイトルは『EXILE ALTERNATE VERSIONS (UNRELEASED SONGS AND VERSIONS)』だったと思います。ラベルまでフィリピン盤と同じアトランティックのラベルを使っています。

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こちらは裏側です。下部にフィリピン盤にはなかったいろいろなクレジットがあります。表側同様こちらも曲目ステッカーの部分が全く違います。

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話がずれましたが、このフィリピン盤は意外と音がいいです。高音もスッキリしていて音の伸びもいいです。各面のマトにUSA盤のマトが書かれていたのでUSA盤のマザーを使っているのかも知れません。ストーンズ・レーベルになってからは各国共通のジャケットになってしまい別ジャケは殆ど無いですが、このリンゴを3個口に含んでいる男の写真はUSA盤のプロモ用のカヴァー(本来のジャケットに被せるようなもの)で使われていたり、72ツアーではチャーリーがこのTシャツを着ていたりと、いかにもこのアルバムのイメージを表しているようでこれをジャケットにしてしまったフィリピン盤は面白いですよね!