ローリング・ストーンズのUK盤「Brown Sugar」です。B面は「Bicth」と「Let It Rock」で、3曲入りシングルとして1971年4月16日に発売されました。規格番号はRS 19100です。ローリング・ストーンズ・レーベルの第一弾シングルで、説明不要の名曲ですよね!3曲共モノラルで「Brown Sugar」は「イェ~」ではなく「オーライ!」で終わっています。B面2曲目にはアルバム未収録の「Let It Rock」が収録されています。初回盤には専用のピクチャー・スリーヴが付けられました。『STICY FINGERS』のジャケットを持っていますが、ミックとビルが上半身裸、チャーリーが靴下をビルがジーンズをはいていてメンバーの格好がバラバラなのがストーンズらしいですね。ミックとキースは下にちゃんと履いているのか?テイラーのジャケットはどうやって留まっているのか気になりますね(笑)。5人それぞれ単独の全身写真があるので、それを上手く並べたようです!
裏ジャケです。
裏ジャケ右上にベロマークがあります。
レコード取り出し口の真ん中に規格番号があります。
裏ジャケ下部に曲のクレジットがあります。Kinney Record Groupによって配給された事が書かれています。
ラベルです。ストーンズ・レーベル専用の黄色いラベルです。右側にベロのロゴ、規格番号とマトリクスのクレジットがあります。面表示やMade in UKなどのクレジットはありません。こちらはセンターホールの穴が小さいソリッド・センターのタイプになります。マトリクスは機械打ちでRS 19100 A1/RS 19100 B1と、手書きでROLLING STONES RECORDSとあります。これは下の全部の盤が同じです。
上と同じレベルですが、プッシュ・アウト・センターになります。こちらのプッシュ・アウト・センターの方が後と言われています。マトリクスは同じRS 19100 A1/RS 19100 B1です。
ラベルの左側にA PROMOTONE N.V.RECORDとクレジットがあるタイプのソリッド・センターです。マトリクスも同じRS 19100 A1/RS 19100 B1です。後で触れますがA2/B1の謎のマトもあります。
上と同じA PROMOTONE N.V.RECORDとクレジットがあるラベルのプッシュ・アウト・センターです。こちらもマトリクスはRS 19100 A1/RS 19100 B1です。
B面は2曲収録されているので2曲並んでクレジットされています。「Bitch」はアルバム『STICY FINGERS』から、「Let It Rock」は1971年3月13日リーズでのライヴとクレジットされています。プッシュ・アウト・センターや、A PROMOTONE N.V.RECORDとクレジットがないラベルもこの部分は全く同じです。
72年頃になるとストーンズ・レーベル専用のカンパニー・スリーヴが作られます。UK盤のものは柔らかい紙で作られていて上部のレコード取り出し口が波打っています。US盤の方は硬い紙で作られています。
また、このシングルは通常はモノラルですが、一部にステレオが収録されているものがあります。マスターを間違えてしまったのかアルバム同様「イェ~」で終わります。マトリクスはRS 19100 A2/RS 19100 B1とA面だけA2に変わっています。B面は変わらずモノラルです。このマトはあまり見かけません。ラベルはA PROMOTONE N.V.RECORDとクレジットがあるソリッド・センターのものです。
『STCKY FINGERS』の初回マトはA3/B3で、そのラベルにはA PROMOTONE N.V.RECORDのクレジットがないのでそれを参考にしてラベルを並べてみましたが、このシングルはマトが全部A1/B1なのでどのラベルが最初なのかはっきりしていません。ただ、ソリッド・センターが最初でその後にプッシュ・アウト・センターとしている資料が多いです。ステレオ収録のマトA2の方にA PROMOTONE N.V.RECORDとクレジットがあるのでもしかしたらクレジットがない方が最初だと思いますがこれはあくまでも私の予想です。このシングルから1週間後の4月23日にアルバム『STICKY FINGERS』が発売され、「Brown Sugar」「Bicth」の2曲がステレオで収録されました。「Let It Rock」はスペイン盤にだけステレオで収録されましたね。ストーンズ・レーベル第一弾としてふさわしいシングルだと思います!