ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ 日本でのデビュー・シングル 彼氏になりたい!!

ローリング・ストーンズの記念すべき日本でのデビュー・シングル「彼氏になりたい/ストーンド」です。キングレコードから1964年3月20日に発売され、規格番号はHIT-323です。1964年というと日本では昭和39年、東京オリンピックが開催された年で高度成長期真っ只中ですね!私事ですが幼稚園に入園した年(笑)で今考えると大昔ですね~!当然このシングルは中古で入手しましたが、一体どんな方が当時このシングル盤を買ったんでしょうか?ビートルズは既に日本で有名になっていましたが昭和39年にストーンズを聞いていた人はなんて最先端を行っていた方なんだろうなぁ~といろいろ考えると面白いですね。そして、ストーンズの活動期間がとんでもなく長いのを実感して驚いてしまいます。このシングルにもいろいろなヴァリエーションがあります。ジャケットはUK盤の最初のEPと同じ写真が使われています。この当時のシングル盤によく見られたように写真のバックは単色となっており、タイトルが大きく書かれています。右上にLONDONのロゴと規格番号のHIT-323があります。下部にグループ名があります。

f:id:jukeboy:20180828211338j:plain

ピクチャースリーヴは一枚の紙を折りたたんだものとなっており、裏側はレコードのカタログとなっています。この裏側は同じタイトルでもこのレコード違いのいろいろなヴァリエーションがあります。こちらは初版の裏側です。下部にキングレコード株式会社、©1964と、HIT-323などのクレジットがあります。レコードの値段は330円です。

f:id:jukeboy:20180911134632j:plain

こちらは1966以降プレスの裏側です。ストーンズの「黒くぬれ」が載っていて値段も370円と変更されています。下部のHIT-323の下にキングレコードのロゴが追加されています。また、著作権表記が©1966と変更となっています。

f:id:jukeboy:20180911134655j:plain

ピクチャースリーヴを見開いた写真です。左側に解説、右側に歌詞があります。この内側は上の2種ともに全く同じです。

f:id:jukeboy:20180828212303j:plain

キングレコードのレコード袋です。66年以前はピンク色のレコード袋に入っています。それ以降は青い袋に入っています。

f:id:jukeboy:20180911134754j:plain

ラベルです。こちらはffrrが左側にある初版のラベルです。このタイプは「彼氏になりたい」と次の「ノット・フェイド・アウェイ」にしか存在しません。上部にLONDONのロゴ、右側に規格番号のHIT-323があります。これは有名ですが、作者クレジットをLemon, McCarthyとミスっています。規格番号は機械打ちでDSt 821-2/DSt 822-2です。

f:id:jukeboy:20180831205255j:plain

B面のラベルです。

f:id:jukeboy:20180831205314j:plain

Lemon, McCarthyとミスっている個所です。これは何故か67年の最終プレスまで訂正されませんでした。

f:id:jukeboy:20180831205426j:plain

ffrrが上部にあるセカンド・ラベルです。64年8月に発売された3枚目のシングル「イッツ・オール・オーバー・ナウ」ではこのタイプからしかないのでおそらくこちらも64年8月以降のプレスだと思います。ffrrが上に移動してしまったので、回転数の45 R.P.M.が左側へ移動しています。このラベルは66年か67年頃まで使われているので他のタイトルでもよく見かけるラベルです。このラベルではピクチャースリーヴの裏側の広告は初期型と66年以降の両方存在します。マトリクスは機械打ちでDSt 821-3/DSt 822-3です。レコード袋は途中でピンクから青に変わっています。

f:id:jukeboy:20180831210544j:plain

B面のラベルです。

f:id:jukeboy:20180831210559j:plain

こちらは上のラベルのマイナー・チェンジともいえるラベルです。右側の規格番号HIT-323の下の(LONDON)がありません。このラベルのレコードは値段が370円で66年以降の裏の広告違いのピクチャースリーヴに入っていました。マトリクスは機械打ちでDSt 821-5/DSt 822-5です。上のラベルより枝番が進んでいます。

f:id:jukeboy:20190217215621j:plain

B面のラベルです。

f:id:jukeboy:20190217215717j:plain

67年にはセカンドのピクチャースリーヴが発売されますが、ラベルは上の3枚とまた違ったものになります。これは次回触れますが同じ「彼氏になりたい」だけで4種類のラベルが存在するとは驚きです。ヨーロッパ各国でもこの「I Wanna Be Your Man」をデビュー・シングルに選んだ国は多いですね。やはりレノン・マッカートニーのコンビが作ったのが影響しているんでしょうか?この曲は何といってもブライアンのスライドギターと、ビルの走るベースがいいですね~!ブライアンのだみ声のコーラスも聞けます。また、ブート・ビデオでTVショーの映像も見ることが出来ますね。ビートルズの演奏はリンゴのヴォーカルでストーンズ版よりも後で発売された『WITH THE BEATLES』で聞くことが出来ますが、この曲は断然ストーンズの方がロックっぽくてカッコいいですね!記念すべき日本での第一弾!ストーンズはまだまだ続いています!