ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ 日本盤 ゴールデン・アルバム いろいろ!!

ローリング・ストーンズの日本初の編集盤『ゴールデン・アルバム』です。1966年(昭和41年)4月10日に発売され、規格番号はSLH-53です。7月に発売された『第5集:アフターマス』がSLH-51と規格番号が前なのでこのアルバムはそれより後の66年8月もしくは9月発売という説がありますがそれは間違いで、このアルバムは66年4月に発売されています。遅く発売された『アフターマス』の番号がなぜ若いのかこのアルバムの中にヒントがありますので後で触れます。ジャケットは見開き仕様です。この時代特有のいわゆるぺらジャケで、表も裏も艶があるジャケットです。初版は紺色帯でタイトルの下にカレンダー付と書かれています。

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66年7月からキングレコードでキャンペーンがあったため金色の帯に変わります。値段は1800円となっていますが、この頃物品税の税率が変わったため1750円の金色帯もあると思いますが未確認です。

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キャンペーンが終わったため、66年10月以降再び紺色の帯に戻ります。この時はもう付録のカレンダーが付いていなかったので初版の帯にあったカレンダー付のクレジットがありません。値段も1750円となっています。

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右上にロンドンのロゴと規格番号のSLH-53があります。

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裏ジャケです。おそらくテレビ・ショーの写真だと思います。右上にグループ名とタイトル、下部に曲目があります

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裏ジャケ左上にロンドンのロゴと規格番号があります。

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裏ジャケ右下の値段の部分です。初版が1800円、再販が1750円です。

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見開きの内側です。中に4ページのブックレットがジャケットに貼り付けられています。左側にはストーンズの魅力についての文と曲目が、右側には今までのストーンズの歴史などが書かれています。

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左側のページ下部にライナーのクレジットがありますが各文の最後に名前がないのでどちらが亀淵昭信さん、朝妻一郎さんの文なのか分かりません。

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次のページです。左側は5人の写真と印刷によるサイン、右側は5人のバイオグラフィが書かれています。

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最後のページです。左側はストーンズの写真とLPのディスコグラフィ、右側はそれまでストーンズが発表した曲全曲と、このアルバムに収録された曲の解説が載っています。

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A面の曲目です。3曲目はEP『GOT LIVE IF YOU WANT IT』からのライヴで日本独自のメドレーとなっています。

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 B面の曲目です。先に発売されたシングル同様「アズ・ティアーズ・ゴー・バイ」のタイトル表記に(涙あふれて)はありません。となっています。また、「イッツ・オール・オーバー・ナウ」の表記ですが、ここでは「オーヴァ」となっています。

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最後のページの右上に規格番号があります。ここでも値段が書かれています。上が1800円、下が1750円です。

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最後のページの下部にキングレコードのクレジットがあります。普通このクレジットは裏ジャケにあるのにここでは見開きジャケ内側にあります。

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初回盤に付けられていたカレンダーです。裏ジャケの写真と同じ日の別ショットが使われています。カレンダーは66年4月から6月です。資料では他に7月~9月、10月~12月のものがあると書かれていますが見た事がありません。

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カレンダーの裏側はストーンズディスコグラフィとなっています。

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そのディスコグラフィの中で近日発売となっているレコードがあります。SLH-51は後に『アフターマス』で使われた番号ですが、ここではナント!『ディセンバーズ・チルドレン』となっています。しかも『アフターマス』に付けられた「第5集」となっています。『ディセンバーズ・チルドレン』は80年代まで日本で発売されませんでしたがこの時点では発売の予定があったとは驚きです!全曲カタカナの日本語タイトルが書かれていて計画が相当進んでいたことが分かります。このことがあったため3ヶ月後に発売された『アフターマス』がSLH-51で、この『ゴールデン・アルバム』のSLH-53よりも番号が若かった謎が解けますね。また、このアルバムの発売日はキングの発売通知書では3月10日となっていますが、当時の「マンスリー」の5月号に4月末にヒット・チャートに顔を出しているので4月10日と判断しました。これは私もストーンズのレコードを提供させていただきました2006年刊の「60年代ロックLP図鑑」でも載っています。

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カレンダーが付いていなかった後期盤には枠や文字の色が黒になったディスコグラフィが付けられています。裏側はカレンダーではなく何も書かれていません。おそらくこの頃には第5集として『アフターマス』が出ていたと思いますが内容は上と全く同じです。

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歌詞カード表側です。

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歌詞カード裏側です。

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金色帯の時に封入されていたキングのキャンペーンの応募はがきです。

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応募はがきの裏側です。

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応募はがきのアンケートの部分に買ったレコードはどれかの問いがありますが、ストーンズのレコードが2枚載っています。このレコードと『アフターマス』ですがVo.5としかないのでまだこれを印刷したときはまだ『ディセンバーズ・チルドレン』が発売される予定だった時のかも知れません。

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ラベルです。最初はプロモ白ラベルです。上部にLONDON、STEREOがあります。その下にグループ名、タイトルがあります。左側に見本盤と面表記、右側に非売品と規格番号があります。マトリクスは機械打ちでSDLBT 183 B-2/SDLBT 184-1です。両面にJISマークがあります。

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B面のラベルです。

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通常盤のラベルです。キング・ロンドンのステレオ用の黒ラベルです。左側に面表記のNO.1が、右側に規格番号があります。下部にマトがあります。曲のカウントはBand 1、Band 2~となっています。マトリクスは機械打ちでSDLBT 183-1/SDLBT 184-2です。両面にJISマークがあります。他にSDLBT 183 B-3/SDLBT 184 B-2と途中でBが入っているマトがありますが、これは後期の帯のジャケットに入っているレコードによく見られるマトなので後期プレスだと思っていましたがプロモはB-2です。これは謎になって来ました。この件は何か分かりましたら追記します。間にBが入っているマトは他にB-2/B-5を確認しました。

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B面のラベルです。

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同時期にアメリカでブックレットが付けられた『BIG HITS』が発売されておりそれに倣ったのか、見開きのブックレットといい、付録のカレンダーといい豪華な仕様で驚きます。選曲は初期のシングル曲が中心となっています。ライヴの「I'm Alright」と「Everybody Needs Somebody To Love」のメドレーは日本独自のものです。もっとも後者はすぐにぶち切れで終わってしまうので雑な編集となっています。収録曲は全て疑似ステですがなかなかいい音でヒット曲をまとめて聞けるので当時の日本では重宝されたアルバムだと思います。