ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ スペイン盤 AFTERMATH いろいろ!!

ローリング・ストーンズのスペイン盤『AFTERMATH』です。スペインではUK盤と同じ曲目で1966年に発売され、規格番号はLK 4668です。規格番号から分かるようにスペインでは最初の発売から80年代の最終プレスまでナント、モノラルしか発売されませんでした!ジャケットはUK盤と同じデザインです。オリジナル盤は表側コーティングのペラペラなジャケットで、後期へ行くと硬いジャケットに変わります。

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写真では分かりづらいですが、ジャケットの色はオリジナル盤は紫で、後期へ行くと右側の白黒に変わります。

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左上の規格番号の部分です。枠の内側の色はジャケットに合わせてオリジナル盤は薄い紫、後期盤は白になっています。写真ではよく分かりませんが実物はもっと違いが分かります。

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裏ジャケです。表側同様こちらもUK盤と同じデザインです。

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裏ジャケ右上の部分です。上からオリジナル盤、下へ行くほど後期盤です。MONOと規格番号のLK 4786があります。オリジナル盤だけLK 4786の文字が大きいですが、この部分は一番下の最終プレスだけ規格番号が63 99 156が追加されているだけで大きな違いはありません。

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右下のDECCAのロゴの下のクレジットの部分です。どのジャケットにどのラベルのレコードが入っていたか照合するために番号を振っておきます。上から①オリジナル盤でDiscos Columbiaや印刷所の住所のクレジットがあり、②クレジット無し、③オリジナル盤と似ていますが、マドリードの印刷所の部分が小さな文字、④MADE IN SPAINのクレジットがあり、住所の後に(1978)、⑤最終プレスでMADE IN SPAINが無く住所の後に(1981)、の順となっています。

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①のオリジナル盤のジャケットだけレコード取り出し口に丸い凹みがあります。これは他のタイトルの初期盤と同じですね!

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A面の曲目の部分です。面表記がCara 1となっています。

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B面の曲目の部分です。

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ラベルです。オリジナル盤のオレンジに黒文字のラベルです。リムの上部にFABRICADO EN ESPANA(スペイン製)とあります。67年には次のラベルに変わってしまうので『AFTERMATH』のこのラベルは出回った数が少なかったと思います。右側にマトの逆さ文字と規格番号があります。面表記はありません。作者は1曲毎にタイトルの後にクレジットされています。アレンジとプロデューサー・クレジットは下部にあります。マトリクスは機械打ちでLCCI-1126LCCI-1127です。ジャケットは①です。

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B面のラベルです。

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オレンジに黒文字のラベルですが、67年以降のプレスでリムがDISCOS COLUMBIAに変わっています。その他は規格番号や曲目の部分は位置は同じですがオリジナル盤とは文字のフォントが変わっています。マトリクスは機械打ちでLCCI-1126/LCCI-LCCI-1127です。ジャケットは①で時期的に上のオリジナル盤と同じジャケットに入っています。

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B面のラベルです。

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72年頃からのオレンジにシルバー文字のラベルです。オープン・デッカで左側に回転数、右側にffrrの耳のロゴはこれまでのラベルと同じです。規格番号の上にMade in Spainがあります。これまで逆さ文字だったマトリクスは普通の表示になっています。面表示はCara 1/Cara2です。今まで一曲ごとにクレジットされていた作者クレジットは下にまとめてあります。マトリクスは機械打ちでLCCI-1126 A/LCCI-1127 Bです。ジャケットは②です。ジャケットの表側はこれ以降紫から白黒に変わります。

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B面のラベルです。

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オレンジにシルバー文字のラベルです。ジャケットに(1978)があるので70年代後半のプレスだと思います。こちらはオリジナル盤のようにリムの上部にDISCOS COLUMBIAがあります。面表示は右側にあります。マトリクスは逆さ文字となっています。作者クレジットは一曲ごとにあります。マトリクスは機械打ちで850 LCCI 1126 R ▽2J COL/850 LCCI 1127 R ▽2J COLです。 ジャケットは③と④です。

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B面のラベルです。

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80年代の青ラベルです。ここから規格番号が63 99 156と変わりますが、その上に旧番号のLK 4786があります。マトリクスは逆さ文字です。基本的な文字の配置は上のラベルと同じです。マトリクスは機械打ちで850 LCCI 1126 R ▽2J COL/850 LCCI 1127 R ▽2J COLです。このマトは上と同じです。ジャケットは⑤です。

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B面のラベルです。

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スペイン盤の特徴はレコードが厚いことですが、これはオイルショックの頃でも盤は厚く、ジャケットもオリジナルから最終プレスまで全て厚くしっかりとした造りになっています。しかしこうしてみるとスペイン盤はラベルの変遷が激しくレコードの溝なども時期によってこんなに違う国も珍しいですね。音はUKモノラル盤と比べるとややこもった感じで、UK盤の方が各楽器がはっきり聞こえます。また、このアルバムからリアル・ステレオが作られましたがスペインでは80年代の最終プレスまでモノラルしか発売されなかったという謎も残りますね。