ローリング・ストーンズの日本盤シングル「夜をぶっとばせ/ルビー・チューズディ」です。1967年(昭和42年)3月10日に発売され、規格番号はTOP-1124です。ジャケットは今までの2つ折りではなく横からレコードを取り出す袋型になっており、表裏にストーンズの写真が使われています。ストーンズのシングルとしてはこのジャケットの仕様は初めてで両A面を意識して作られたんでしょうか?こちらは「夜をぶっとばせ」側です。タイトルは当時のサイケデリック調の文字で書かれていて、タイトル曲が赤で書かれています。当時の値段は370円です。
このジャケットには「ルビー・チューズディ」のタイトルが「ルビー・テューズディ」とテュになっているのがあります。
裏側です。こちらは「ルビー・チューズディ」が赤い文字で上に書かれています。両面使えたので便利ですね!ビルが乳母車のようなものに乗っている面白い写真ですが、こんなリラックスした写真でもポーズを決めて写っているブライアンってスゴイですよね!
こちらも「テューズディ」となっているジャケがあります。この曲はその後はずっと「ルビー・チューズディ」表記となるので「テューズディ」となっている方が先のようです。数は「テューズディ」の方が完全に少ないと思います。また、解説とラベルも「テューズディ」となっており、そちらは最後まで修正されなかったようです。
タイトルの部分です。チとテではあまり変わらないせいか何気なく見ていると気づかないかも知れませんね!
裏側のタイトルの部分です。
LPのように中に解説と歌詞カードが入っています。解説は朝妻一郎さんです。ザ・パラディアム・ショーでエンディングの回転ステージに上がることを拒否したり、エド・サリバン・ショーで歌詞を変えて歌ったことが書かれていて、ストーンズがロック界の問題児となりつつある様子が窺えます。「ルビー・チューズディ」の方はこの時点ですでにこちらをA面にしたら、という事が書かれています。こちらは「テューズディ」となっています。
裏側は歌詞カードとなっています。その下にキングレコードや値段の¥370があります。後期は値段の部分が400円となっています。
値段の部分です。370円と400円の2種類があります。
ラベルです。最初は白ラベルのプロモからいきます。左側に見本盤があります。右側に非売品があります。非売品の下に規格番号のTOP-1124とタイム表記があります。レギュラー盤と比べるとシンプルな感じですね!マトリクスは機械打ちでDST 1488-1/DST 1489-1です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。「テューズディ」となっています。
レギュラー盤のラベルです。こちらは初回盤のLONDONのロゴの上にffrrがあるラベルです。左側に回転数、右側に規格番号のTOP-1124があります。マトリクスは機械打ちでDST 1488-7/DST 1489-7です。両面にJISマークがあります。マトリクスの枝番は7よりももっと若い番号があると思います。
B面のラベルです。「テューズディ」となっています。
セカンドプレスのffrrのロゴが無いラベルです。回転数が左側から右側の規格番号の上に移動しています。LONDONのロゴの左下にMADE IN JAPANがあります。マトリクスは機械打ちでDST 1488-10/DST 1489 B-1です。両面にJISマークがあります。
B面のラベルです。このセカンド・ラベルも「テューズディ」となっているので最後まで修正はなかったと思います。
このシングルは両面共モノラルで収録されています。「夜をぶっとばせ」はA面ですがビルボードでは55位、B面の「ルビー・チューズディ」は1位とB面の方がヒットしてしまいました。日本ではこの2曲が初めて収録されたアルバム『FLOWERS』です。「Ruby Tuesday」は日本人好みのバラードでグループ・サウンズのザ・タイガースもライヴで取り上げた事もあり、人気があった曲だったと思います。実は私はこの曲は本家ストーンズよりも先に『タイガース・オン・ステージ』で聞きました!USA盤は『BETWEEN THE BUTTONS』のジャケットと同じデザインのピクチャースリーヴが付いていましたが、この日本盤はグループ・サウンズのようなアイドルっぽい写真が使われていて、当時の日本人が抱いていたストーンズに対してのイメージを窺える気がします。