ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ただひたすらにローリング・ストーンズのレコードを紹介しているブログです。

ローリング・ストーンズ アルゼンチン盤 SUS MAJESTADES SATANICAS!!

ローリング・ストーンズのアルゼンチン盤『SUS MAJESTADES SATANICAS』です。これは『サタニック・マジェスティーズ』ですが、現地語で表記されています。そしてなんといっても『BIG HITS』のジャケットが使われています。ある意味珍品扱いですが、アルゼンチンでは当時『BIG HITS』は発売されず、そのジャケットがそのまま使われたようです。1968年初頭に発売され、規格番号はLLM-17285です。アルゼンチンではステレオは発売されず、モノラルのみの発売です。ジャケットは見開きで表面と内側がコーティングされているような艶があり、見開き表側は一枚の紙で薄いペラペラなジャケットです。なお、このジャケットの後期型は見開きではなくシングル・タイプのジャケットとなっているので要注意です。

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右上に規格番号があります。その下にLujoとありますが、スペイン語で贅沢という意味ですが、ここでは何を表しているのか分かりません。

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左上にLONDONのロゴがあります。

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裏ジャケです。こちらも『BIG HITS』と同じ写真が使われています。タイトルと曲目は全てスペイン語で書かれています。

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タイトルとグループ名の部分です。

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曲目の部分です。

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見開きの内側です。『BIG HITS』の最後のページが使われています。右側はコーティングされているような艶がありますが、左側はコーティング無です。

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レコードは見開きの内側から取り出すようになっています。

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右側のページ左下に著作権表示があります。

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右側のページ下部中央の部分です。各クレジットがありますが、全てスペイン語で書かれています。

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右側のページ右下にLONDONのロゴがあります。

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インナーです。アルゼンチンでは配給元がオデオンで、オデオンの専用インナーが使われています。これを見るとアルゼンチンではビートルズも同じオデオンだったんですね!『SGT ペパーズ』と『BETWEEN THE BUTTONS』が載っています。

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インナーの反対側です。文字だけですがこちらもレコードのカタログです。

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ラベルです。アルゼンチンのロンドンのモノラル用の青ラベルです。曲名がスペイン語表記になっています。その後英語表記がありますが、この部分を除くとラベルの全てがスペイン語表記となっています。上部にLONDONのロゴがあります。上部のリムの最後にARGENTINAとあるのでここでアルゼンチン盤と分かります。中央にタイトルのSUS MAJESTADES SATANICASがあります。右側にマトリクスと℗1968があります。作者クレジットは一番下にMick Jagger-Keith Richardとあります。ビルのクレジットだけ何故かBILL WYMANと全て大文字となっています。マトリクスは機械打ちでARL 8126/ARL 8127です。 

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B面のラベルです。

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80年代に入りアルゼンチン・ロンドンの配給元がポリグラムに変わります。88年にストーンズのタイトルが一斉に再発され、『サタニック』は3Dではありませんが通常のジャケットで発売されました。規格番号は820 129-1で、音もステレオになっています。ちなみにこの時、アルゼンチンでは初めて『BIG HITS』が発売され、ジャケットはUK盤と同じデザインです。この時『BIG HITS』を見たアルゼンチンの人は今まで『サタニック』と思っていたものが実は違うと分かりこんがらがったでしょうね(笑)。

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右下に青空に雲のような模様に紛れて目立ちませんがポリグラムのロゴがあります。

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裏ジャケです。こちらはUSA盤の版下を使ってクレジットなどを追加してあるためタイトルや曲目は英語表記となっています。コピーしたように印刷がややぼやけています。

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右上に規格番号があります。

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裏ジャケ下部のクレジットの部分です。こちらは左側の部分です。コンパクト・ディスクとレコードの番号が逆になっています。これからの3枚は後で付け足したような不自然な感じで遠目に見るとシールを貼ってあるように見えますが印刷です。

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上の写真の右側です。配給元はRCAのクレジットがあります。元々あったロンドンのロゴがぼやけているのが良く分かると思います。

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上の写真の右側です。polyGramと著作権表示があります。

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裏ジャケ下部右側の部分です。

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見開きの内側です。写真では分かりづらいですが、他国と比べるとコピーしたように印刷が不鮮明です。色合いも濃く何となく変な感じです。両側に渡って上下に青のラインがあります。

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青のラインの部分です。このラインが上下にあります。

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UK盤と比べると色合いが全く違います。上がUK盤、下がアルゼンチン盤です。アルゼンチン盤の方が全体に暗く輪郭もぼやけています。

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ラベルです。80年代ポリグラム黒ラベルです。上部にボックスのLONDONのロゴがあります。タイトルはスペイン語で書かれています。曲名はスペイン語の後に英語表記があります。面表記はLADO 1/LADO 2です。プロデューサー・クレジットや作者クレジットはタイトルの下にあります。マトリクスは手書きで27405/A//27405/Bです。途中にスラッシュがあるのでAB面の境は//です。

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B面のラベルです。

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音はUKモノラル盤と比べるとこもっていてあまりよくありません。依然紹介したメキシコ盤のような曲間の長さの違いや繋がっている曲が途切れていることはなく、通常のミックスです。再発ポリグラム盤はステレオですが音が悪いせいか何となくステレオの分離が悪いような気がします。しかし、このアルゼンチン盤はやはり何といってもジャケットでしょうね!これはサタニックの別ジャケと知らなかったら完全に『BIG HITS』だと思って間違えて買ってしまいますよね。私はこのレコ-ドは中野D児さんの本で知り、すぐに原宿の2階にあった時のギミーシェルターで買いました。ギミーシェルター開店当初は珍しいレコードがたくさんありましたね。見開きの内側のブックレットもなくペラペラなジャケで最初はビックリしました。このレコードを買った時は各国盤を集め始めた頃で、まだ世界中にどれだけストーンズのレコードがあるのか全く知らず手探りな状態で集めていたことを思い出します。