ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ローリング・ストーンズのオリジナル盤、各国盤や珍しいレコードを紹介しています。

ローリング・ストーンズ UK盤 THE ROLLING STONES No.2 いろいろ!!

過去ログを見ていてこのアルバムを紹介するのを忘れていたことに気が付きました。UK盤は一部を除いて発売順に紹介していますが、『No.2』は当時日本では発売されておらず、馴染みのないアルバムですがすっ飛ばしていたとは…。以前Paste Over Coverには触れておりますがここで改めてジャケットやラベルをまとめてみようと思います。タイトル通りストーンズにとって2枚目のアルバムで、1965年1月15日に発売され、規格番号はLK 4661です。シングルでいうと「Little Red Rooster」と「The Last Time」の間になります。このアルバムはモノラルのみの発売です。ジャケットはデヴィッド・ベイリーが撮影したメンバーの写真で表側にはDECCAのロゴがあるだけでグループ名もタイトルもありません。暗い写真で初期のストーンズの危ない雰囲気をよく表していると思います。表側はコーティングされています。

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左上にMONOとLK 4667があります。

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右下にDECCAのロゴがあります。

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裏ジャケです。初期盤は上下フリップバック仕様となっています。

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右上にMONOとLK 4667があります。また、後で触れますがライナーに問題となったblind manがあります。

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左下に印刷所のJames Upton Ltd.のクレジットがあります。その右上にDECCAのロゴと、その下に The Decca Record Company Ltd.があります。

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右下にフォトグラファーのディヴィッド・ベイリーと、アレンジとプロデューサー・クレジットがあります。

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曲目の部分です。1曲目の「Everybodey Needs Somebody To Love」は『NOW』のヴァージョンと違い、ベースから始まるロング・ヴァージョンです。このヴァージョンは日本では1980年まで未発売で、私はCD化になってから初めて聞きました。

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初期盤のライナーには「もしあなたがパンを買えないようでも、盲人の頭を叩いて財布を盗んでこのアルバムを手に入れろ。」という文が書かれています。

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このblind manの部分を応急的に処置するために新たなライナーを印刷した紙をジャケットの裏に張り付けたのがPaste Over Coverと呼ばれるものです。ジャケット裏面全体に紙が貼られています。ビートルズのブッチャー・カヴァーみたいですが、これも結構高値で取引されています。

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修正後のライナーです。blind manの部分がごっそりなくなっています。後期盤で表側のコーテイングはありますが、裏ジャケはフリップバック仕様ではなくなっています。

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左から初期盤のblind man→Paste Over Cover→後期盤でblind man表記無です。blind manのが部分がなくなりライナーの文の長さが短くなっています。Paste Over Coverは裏側にわずかにかかっているコーティングの上に張り付けてあるのが分かります。なお、フリップバック仕様でなくてもblind manは存在します。

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左下の部分です。上から初期盤で印刷所のクレジット有→Paste Over CoverでPrinted in England表記→後期盤でこの部分のクレジット無しです。なお、Paste Over CoverにはPrinted in Englandがあるものと無いものの2種類ありが、無い方がおそらく後期であまり見かけません。そのクレジット無しの印刷がそのまま後期盤のジャケットに使われたと思います。

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インナーはデッカのモノラル専用のものが使われています。

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ラベルです。デッカ・モノラル用の赤ラベルで、DECCAのロゴの上にMADE IN ENGLANDがあります。ロゴの下にLONG PLAYINGと回転数、ffrrの耳のマークがあります。著作権表示と出版社は左側にまとめられています。右側にSide 1と規格番号のLK.4661があります。規格番号の上にタックスコードK/Tとマトリクスの逆さ文字があります。曲目は1曲1行で作者も連ねています。キースのクレジットがRichards表記となっています。マトリクスは機械打ちでXARL-6619-1A/XARL-6620-1Aです。ジャケットはフリップバック仕様でBlind man表記です。

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上のラベルと似ていますがグループ名の下にプロデューサー・クレジットやアレンジ、録音場所等のクレジットが追加されています。いろいろクレジットが追加されたため曲目の間隔が狭くなっています。マトリクスは機械打ちでXARL-6619-1A/XARL-6620-2Aです。ジャケットはフリップバック仕様ではないblind man表記です。

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こちらも上部にMADE IN ENGLANDのみのラベルですが、左側にあったBIEM、NCBのクレジットが規格番号の下へ移動しています。曲目のフォントが全く違います。マトリクスの逆さ文字のカッコは{ }です。マトリクスは機械打ちでXARL-6619-2A/XARL-6620-2Aです。ジャケットはフリップバック無のblind man表記です。このラベルを初版としている資料もありますので-1A/-1Aがあるのかも知れません。

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ここから上部のリムがMADE IN ENGLAND-THE DECCA RECORD CO., LTD.のラベルです。このリムの部分を除き一番上のラベルと全く同じです。マトリクスは機械打ちでXARL-6619-2A/XARL-6620-1Aです。ジャケットはフリップバック仕様でblind man表記です。

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上部のリムがMADE IN ENGLAND-THE DECCA RECORD CO.,LTD.のラベルです。左側に著作権表示と出版社、右側に規格番号があります。規格番号の上にタックスコードK/Tとマトの逆さ文字があります。曲目は「Everybody Needs Somebody To Love」の作者が2行目に移動したためバランス良くなっています。グループ名の下にプロデューサー・クレジット等はありません。マトリクスは機械打ちでXARL-1A/XARL-6620-1Aです。ジャケットはフリップバック無、blind man表記も無です。また、このラベルと同じラベルでマトリクスが-2A/-1AのレコードがPaste Over Coverに入っていました。

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ここからは70年代のボックスト・デッカのラベルです。ボックスト・デッカになってからはラベルにMONOのクレジットが入るようになりましたが、最初はそのMONOのクレジットがないラベルです。この後のラベルと比べるとよく分かりますが中心の穴の上にMONOの文字がありません。左側にSide 1、右側にLK 4661とマトがあります。マトは逆さ文字ではなくなっています。マトリクスは機械打ちでXARL-6619-1A/XARL-6620-1Aと両面1Aとなっています。ジャケットはblind man表記ありです。

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ここからはボックスト・デッカでラベルにMONO表記があるラベルです。左側に回転数が加わり、上のラベルでは改行無しで続いて表記されていた曲目が1曲毎となっています。マトリクスは機械打ちでXARL-6619-2A/XARL-6620-2Aです。ジャケットはblind manありと無の両方確認しています。

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上のラベルとほぼ同じですが、DECCAのロゴの左下に大きく回転数33 1/3 rpmが追加されています。その下に元にあった回転数があるので、回転数の表記が2ヶ所になっています。その他の部分は上と同じです。マトリクスは機械打ちでXARL-6619-4A/XARL-6620-4Aです。ジャケットはblind man無です。

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80年代のデッカの白ラベルです。DECCAのロゴの下にナント!STEREO表記があります。疑似ステかな?と思い聞きましたが実際はモノラルです。ラベルの次の写真で分かるようにこのレコードはジャケット表側のMONOは消えていますが、裏ジャケはMONO表記です。マトリクスは機械打ちでXARL 6619 5X ▽ 420  1 1/XARL 6620 5X ▽ 420 1 1です。blind man表記はありません。

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80年代プレスとそれ以前のジャケットの左上です。それまではMONO LK 4661がありましたが、80年代プレスのジャケットの左上には何も書かれていません。裏ジャケは全く同じです。

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ラベルやマト、ジャケットの組み合わせはあくまでも私の持っているレコードですので、同じラベルでも違うマトやジャケットの組み合わせがあると思います。ライナーのblind manは当時イギリスの上院議会で取り上げられるくらい問題になったらしいですが、ジャケットの変遷を見ると必ずしもある時期で修正後のジャケットに切り替わったわけではなく、ボックスト・デッカになってからもblind manが存在しているのでこの辺はかなり適当だったと思います。また、フリップバック仕様に必ずしもマト-1A/-1Aが入っているわけではなく、後期のジャケットに-1A/-1Aが見られたりするので初期型はこうだ、とはっきりしたことが言えないのが現状です。最近は単独でCDが発売されたりと脚光を浴びているアルバムですが、80年以前は日本で発売されていなかったせいか馴染みのないアルバムとなってしまうかもしれません。しかし改めて聞くと素晴らしいアルバムですよね!今後もっと評価されるべきアルバムだと思います。今回でUK盤の60年代デッカのアルバムは全て紹介しました。今後はデッカのコンピレーション盤や、まだ紹介していないデッカUKシングルのプロモなども取り上げていこうと思っています。