ローリング・ストーンズ アナログ盤蒐集生活!

ローリング・ストーンズのオリジナル盤、各国盤や珍しいレコードを紹介しています。

ローリング・ストーンズ USA盤 WILD HORSES②レギュラー盤 いろいろ!!

前回に引き続きUSAシングル盤「Wild Horses」です。今回はレギュラー盤を紹介します。プロモは「Wild Horses」のエデイット・ヴァージョンと通常バージョンのカップリングでしたがレギュラー盤はB面が「Sway」となっています。『STICKY FINGERS』からの第2弾シングルとして1971年6月に発売され、規格番号はRS-19101です。両面モノラルで、「Sway」はアルバムとはヴォーカルが違う別ミックスが収録されています。この別ミックスはCD化されておらず、このシングル盤でしか聞けません。同じUSA盤でも一部のレコードではアルバム・ヴァージョンが収録されていたりと紛らわしいですが、それはラベルの時に触れます。ジャケットは元々無く、アトランティック、アタコのカンパニースリーブに入っています。

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このカンパニースリーヴは何種類かあってこちらは赤でアトランティックとアタコの両方があるタイプです。

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こちらはアタコのクレジットがなくなり、アトランティックだけとなったカンパニースリーブです。日本のワーナー・パイオニアでも当時このデザインのものがありましたね。

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こちらもアタコのクレジットがなくなったカンパニースリーブです。

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The Atlantic Groupしかないシンプルなスリーヴです。またこの他にRSRのベロのスリーヴに入っているのも時々見かけますが、これは完全に「Tumbling Dice」以降でしょうね。

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ラベルです。数が多いのでここではプレス工場コード毎にまとめています。初期はSP、MO、LY、PLの4ヶ所でプレスしていましたが、徐々にSPだけとなっているのが分かります。SPのヴァリエーションが多いので最初にそれ以外の工場のラベルを挙げ、後でSPをまとめて載せています。

最初はプレス工場コードがMOのラベルです。カリフォルニア州のMonarch recordsという工場でプレスされたレコードです。タイトル文字が他のラベルよりも大きな文字となっています。右側にRS-19101、マトリクス、SIDE ONEがまとまっています。リムは旧住所です。マトリクスは手書きでRS-21246-E  △85157-X/RS-21245-E  △85157です。このタイトル全部のレコードに言えますが、A面が21246、B面が21245とB面の方のマトが数字が一つ若くなっています。また、△以降の5桁の数字の-Xは通常B面に付いているものですが、こちらは「Wild Horses」側にあります。最初は「Sway」をA面にするつもりだったのか?なぜこんな風になってしまったのか不思議です。

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プレス工場コードはLYで、ニューヨーク州のShelly Productsのことです。タイトル文字は四角く角ばったような文字です。左側にベロマークとマトリクスが、右側に規格番号とSIDE ONEがあります。リムは旧住所です。マトリクスは手書きでRS-21846-2  5 24 71  23730/RS-21845-1  5 24 71  23739です。A面の23730とB面の23739は文字が反転しています。また、このラベルでB面の枝番が-1で、両面の23730と23739がないレコードも確認しています。

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規格番号が45-19101という珍しいラベルです。プレス工場コードはPLで、テネシー州のPlastic Productsのことです。右側に45-19101、マトリクス、SIDE ONEがまとまっています。リムは旧住所です。マトリクスは手書きでRS-21846-3/RS-21845-3です。

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ここからの6枚は全てプレス工場コードはSPです。SPはペンシルベニア州のSpecialty recordsの事です。ラベルにSIDE ONEがあるもの、回転数があるもの、両方無いもののグループに分けて、リムが旧住所、新住所の違いなどの順で挙げていきます。最初は右側にSIDE ONEがあるものです。左側にベロマークとマトリクスが、右側にSIDE ONE、規格番号があります。リムは旧住所です。マトリクスは手書きでRS-21846-1  5 24 71/RS-21845-1  5 24 71です。両面に71年5月24日の日付があります。両面の枝番が1ですが、他にA面が2のものを確認しました。

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上と同じラベルですがリムが新住所となっています。その他の文字の配置は全く同じです。マトリクスは手書きでRS-21846-2  5 24 71/RS-21845-2  5 24 71です。

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プレス工場コードは同じSPですが、SIDE ONEの代わりに、45R.P.M.となっているラベルです。その他の文字の配置は上と全く同じです。リムは旧住所です。マトリクスは手書きでRS-21846-10/RS-21845-10です。

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上と同じ回転数のクレジットのラベルです。リムは新住所ですがクレジットの中にWのロゴが入っています。マトリクスは手書きで、RS-21846-10/RS-21845-10です。そして、これと同じラベルでB面のマトがST-RS-21845-12というのがあり、そのレコードには「Sway」のアルバム・ヴァージョンが収録されているので要注意です。マトから考えてこの「Sway」がステレオのものが最終プレスなのかも知れません。マトを見るとSTから始まっているのでステレオと分かりますが、ラベルだけではモノラルかステレオか判断できないのでややこしいラベルです。

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プレス工場コードはSPですがSIDE ONEと45 R.P.M.のクレジットが無いラベルです。2つのクレジットが無いのでここへ入れましたが、リムにWのロゴが無いので上のラベルよりも先かと思います。その他の文字の配置は他のSPのラベルと全く同じです。右側は上のラベルと比べてクレジットが無い分シンプルな印象です。マトリクスは手書きでRS-21846-2  5 24 71/RS-21845-1  5 24 71です。

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A面は通常ヴァージョンのモノラル、B面はモノラルでアルバムとは別ミックスという重要なシングルですね。この「Sway」は最初の「ワン、ツー、スリー」という声が入ってなく、アルバムとはヴォーカルや間奏後のミックの掛け声が違います。7番目のラベルのようにマトを見なければアルバム・ヴァージョンが入っているレコードもありますので「Sway」の別ミックスを探されている方は要注意です。このカップリングは日本、カナダ、南アフリカ、オーストラリア、ニュージーランド、ブラジルで発売されましたが、それぞれ両面共ステレオでアルバムと同じヴァージョンが収録されており、別ミックスはこのUSA盤でしか聞けません。ただ、ニュージーランド盤は最初の「ワン、ツー、スリー」が入っていませんがステレオでアルバムと同じヴァージョンです。「Sway」は初めて聞いた時は『STICKY FINGERS』の中でもあまり印象に残らない曲でしたが、聞けば聞くほど味が出て隠れた名曲といえますね。ミックのヴォーカルや、テイラーのギターが素晴らしいです。06年の来日でも演ってくれましたね!70年代のアメリカではイギリスよりもシングルカットが一枚多いためこの後の「All Down The Line」もそうですが別ミックスが登場する機会が多いので要注意です!